ep583 ページ27
千鶴side
バァァンッ!!
部屋に走り込んで、1番に目に入ったのは…
ルイさんの胸倉を掴んで今にも拳を振りかざしそうな沖田先輩
修羅場…
こっちを向き、動きを止めた2人を見ながら思う
でも肝心のAちゃんは脱がされてない様子
ならなんでこんな修羅場ってるのかな…?
ってそんなことより、幾ら初夏といえども北フランスの山地にワイシャツ一枚で寒くない訳ない
薄着のAちゃんを放って何をしてるんだこの男達はっ!!
呆れてものも言えない私は文字通り無言のままAちゃんの横に立つ
沖「………」
ル「………」
そして相変わらず硬直状態の2人を横目に言う
雪「…なにジロジロ見てんですか?着替えさせるんですから出てって下さい。」
沖「いや、でも……僕が後輩ちゃんの……」
ル「私は…お嬢様のお世話係で………」
未だにブツブツと言い訳がましくそこに居座ろうとする2人を……
ポイッ!
無理矢理ドアの外に放り出した
雪「出てけと言われたら出ていくんですよ(^言^)」
その一言だけを残し、バァンッ!とドアを閉める
よし、害虫駆除完了。←
・
私は振り返ってベッドの脇のタンスを物色し、ゆるそうなTシャツとホットパンツに着替えさせて布団を掛けた
私がやればなんてこと無いのに…何をあの2人はゴチャゴチャと……
思わず呆れて、はぁ…と深いため息をついた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃2人はドアの向こうで…
ル「もういいでしょう…手を離してください。」
未だに胸倉を掴んでいた手から解放されたルイはスーツの乱れを整える
そして黙りこくったまま自分を睨みつける沖田を一瞥して溜息をつき、口を開いた
ル「言っておきますが、私はお嬢様のそういうお姿は見たことはありません。
大体、あのじゃじゃ馬娘が私に大人しく脱がされる訳ないでしょ…」
化けの皮が剥がれたかのように急に砕けた口調になったルイに沖田が目をパチクリしていると
ル「では、私はこれで。」
と、踵を返し去って行った
・
・
廊下の角を曲がったところでルイはふと足を止める
母「あまりイジメないであげてくれる?」
そう言って影から現れたのはAの母
ル「盗み聞きですか…」
母「あら、人聞きの悪い!」
つくづくこの屋敷の人間は油断ならないと思うのであった
・
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麒麟 - 続編へのリンクがうまく出来てなかったようですみません!修正いたしましたのでどうぞご覧ください! (2017年6月8日 16時) (レス) id: 9b5bc497da (このIDを非表示/違反報告)
珠月悠羽@ゆゆとペア画中(プロフ) - 麒麟さん» それな\(^o^)/ヘイ!!← (2017年6月4日 22時) (レス) id: 9cd5d172ad (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 珠月悠羽@アイコン変えましたさん» 悲しくなって来たぜ\(^o^)/ヘイ!! (2017年6月4日 12時) (レス) id: 856ee34068 (このIDを非表示/違反報告)
珠月悠羽@アイコン変えました(プロフ) - 麒麟さん» まあまずそんな相手がいないんだけどね((おい (2017年6月4日 8時) (レス) id: 9cd5d172ad (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 珠月悠羽@アイコン変えましたさん» それいっちゃあかんやつ…( ˙-˙ )←あぁ、リアルで意識的に出せたら困らないのに… (2017年6月3日 18時) (レス) id: a8d3464674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麒麟 | 作成日時:2017年4月4日 23時