代闘士の非日常その2 (ページ4)

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兄さんページ4

os side

大臣「その後直ぐに、そちらの例の事件が起こり……何も言えなくなりました。申し訳ない」

os「…………なるほど」

……前言撤回だ。この大臣、隠し事に関しては壊滅的だが、人としては素晴らしい人間だ、と実感する。1番まともだという理由を垣間見た気がする

大臣「もうじき私は原因不明の死を遂げるでしょう。私の話を聞いた以上、あなた達2人も危険だ。
…………どうか、帰り道には、気をつけて」

os「承知しました。話してくれてありがとう。
お礼と言ってはなんやが、我々国から護衛を追加させてもらいます。貴方が殺されては元も子もない」

大臣は目を見開いて、ありがとうございます、とだけ言った
その後、会談は終了し、俺達は再び車に戻った

os「お疲れ、A。ずっと気張っとって疲れたやろ｣

『いや、大丈夫！後はゾムを待つだけ？』

os「せや、あーー疲れた！！早く帰って甘いもんでも食べるめぅー」
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zm side

とある飲み屋の前で、事前に貰った情報との重ね合わせをする
…ロボロが言うには、兄さんはここの飲み屋を拠点に活動しているらしい

しかし、外から中の様子を伺っても、兄さんの姿が見当たらない
仕方なくロボロにインカムで連絡を取ることにした

zm「あ、もしもし？」

rb《おー、どうしたゾム？》

zm「兄さんのインカムの位置情報ってここで合っとるんか？」

そう言うとインカムからしばらくタイピング音が聞こえたあと、位置情報には飲み屋の中にインカムがあるとの事だ

rb《確か地下におるって聞いたよ。入口は食品庫の中やった気がする》

zm「おk、一旦切るわ」

インカムを切って裏口からこっそりと飲み屋に入る
食品庫に入ると、野菜棚の近くに地下倉庫へと続く扉を見つけた

そこを開けると、食物以外の通路を見つけた

zm「………ここやな」

地下倉庫に入り、通路を歩いていくと鉄製の扉が目に付いた
左手でナイフホルダーにあるナイフに手をかけて右手でドアノブに手をかけた瞬間──

??「……ゾム？」

zm「！！」

俺の右肩に手が置かれたと認識したと同時に、反射的にナイフを抜いて背後の相手に振りかぶる

目の端に紫のマフラーが見えて、ナイフを振るう手を止めた

zm「……なんや、兄さんか」

ni「久しぶり、相変わらずやなゾム」

兄さんは振るわれたナイフを避ける素振りも見せず首にナイフが当てられたまま話した

ni「それよりここに来るんは珍しいな。なんかあったん？」