図書館にて ページ40
A side
tn「A」
書記長室から出る時、トントンさんに声をかけられる
tn「今回の研修期間、シャオロンの所はもう終わりや
というか、シッマとシャオロンから話聞いたんやけど、刀使っとるん？」
『？そうですけど…』
tn「そうなんやな、把握遅なったわ。
じゃあ、次はひとらんとこやな……」
『あ、了解です！いつ移動すればいいです？』
tn「んー、準備もあるから1週間後でよろしく」
『はぁい』
シャオロン隊長の所の研修期間が終了する事になった
少し寂しくなると思いながら、今度こそ書記長室を出た
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夜
僕は城の中にある図書館のテーブルにいた
ここ1ヶ月エミさん(と呼べと言われた)の授業を受け続け、今エミさんに近代史のテストを採点してもらっている所だ
em「へぇ、じゃあ次はひとらんさんの所行くんやね」
エミさんが向かいのテーブルに座ってテストの採点をしながら僕の話に相槌を打つ
『うん、あの人も刀使ってるみたいで』
em「……うん、近代史もいい感じやね。Aさん飲み込み早くて教えんの楽しいわ
あとは…報告書の書き方やけど、要点だけまとめて教えとくな」
そう言ってエミさんは報告書の書き方を教えてくれる
サボったらトントンさんに怒られるから気ぃつけてな、と言われた
昼に怒られた事を思い出して、僕は冷や汗をかきながら書類はサボらないでおこう、と心に決めたのであった
お試しにと、エミさんの報告書の手伝いをしていると、エミさんが僕にぽつりと呟く
em「…Aさんってさぁ、なんで要領良いのにあんな仕事しとったん？こんなに器用なら他の仕事にもつけたと思うんやけど
……って、これ聞くんは野暮やったな、ごめん！」
『…んー、僕、15？位からあの仕事してるの
10歳の時に母が事故で亡くなって、父も後を追うように亡くなったの
チビの時は本当になんにも出来なくて。そんな時に、協会長に拾われたの』
まぁ仕事はすんごいブラックで嫌だったけどね！と笑うとエミさんは申し訳なさそうな顔をする
『…今はあそこから離れられて良かったと思ってるの、あそこじゃあ、僕はただの協会長の犬だったから。だからそんな顔しないでよ、ね？』
em「…おん、ごめんな」
そんな会話が終わったあと、報告書が大体出来上がり、エミさんに確認をしてもらうと、完璧だと微笑んだ
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えす野良(プロフ) - ヒルさん» ヒルさん、ありがとうございます！無事帰ってきたのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2023年4月17日 8時) (
レス) @page43 id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 初コメ失礼します。前作から今まで愛読させて頂いておりました。受験ですか...大変ですね。とても好きな作品なので、更新できるようになるまでずっと待ってます！初コメ失礼しました。 (2022年10月6日 6時) (レス) id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 天天さん» 天天さん、コメントありがとうございます！！とてつもなく嬉しくて発狂しました！()ｵ"ｧ"ｧ"ーｯ!!亀更新ですがゆっくり見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年5月5日 23時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます!更新楽しみにしてます！発狂しそうです！ｱ゛ｧｧｧｧｧｯ！ (2022年4月18日 17時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 夕夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えす野良 | 作成日時：2021年6月3日 22時
