牢屋 ページ27
A side
尋問が終わって、大人しく牢屋に入る
すると、後ろからショッピさんが煙草に火をつけながら話しかけてきた
shp「あの」
『……はい？』
shp「なんであんなにスラスラ話してくれたんですか？自分の返答次第では、殺されてたかもしれないのに」
『うーん、別にそこまで考えなかったです
グルッペンを騙して、襲って、傷つけた時に、やっぱり僕はこうやるの苦手だなって思ったんです』
だから、もうやめようって、思ったんです、と口にするとショッピさんはふーん、と相槌を打って、それから牢屋を出ていってしまった
どうやらもう興味を無くしたようだった
話す相手がいなくなった僕は、隣にいるであろう人に声をかけたり、天井のシミを数えたりして暇を潰した
『…………どれくらい時間経ったんだろう
決着をつけるためにも、決闘には出ないといけないのに』
少なくとも1日経っているのは明らかだった
ここは地下で、太陽が当たらないから体内時計が狂う
どうしようかな、と考えあぐねていると、扉の方からガチャガチャと音が聞こえて、扉が開かれた
『……えっ』
いいの、これ、出ていっても
自然とそう思った
だって、扉に居たのはグルッペンだったから
gr「A、遅くなってごめんな」
『……僕、出てもいいの』
gr「勿論、俺が許可するんだから、問題ない
それに、あと数時間で決闘だから、無理やりにでもお前を出さなきゃ行けなかったしな！w」
今は夜明けだゾ！というグルッぺンの言葉に慌てて起き上がる
『え、ってことはもう3日も経っちゃったの！？』
ヤバい、協会長に報告しないと！！怒られる！
ごめん、僕もう行くね！と言い残して牢屋を出ようとすると、グルッペンに声をかけられる
gr「A」
『…なぁに？』
gr「今度は、信じてもええんやよな？」
その言葉に、罪悪感がずしりと僕の心にのしかかる
でも、これは自業自得だから、今度こそは
『勿論、裏切らない。神様にも誓うよ』
僕は自信満々にそう言って見せた
グルッぺンはそうか、と楽しそうに笑って僕を牢屋から出してくれた
gr「俺達もそろそろ出ないといけない時間だ」
『……あ、グルッペン、あのね……』
-----------------------------
時間ギリギリになって、決闘をする場所に着いた
すぐそこに協会長が居て、僕を見ると目を見開いた
協会長「…………A」
『遅くなってごめんなさい、協会長』
協会長「……どういうつもりかしら」
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えす野良(プロフ) - ヒルさん» ヒルさん、ありがとうございます！無事帰ってきたのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2023年4月17日 8時) (
レス) @page43 id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 初コメ失礼します。前作から今まで愛読させて頂いておりました。受験ですか...大変ですね。とても好きな作品なので、更新できるようになるまでずっと待ってます！初コメ失礼しました。 (2022年10月6日 6時) (レス) id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 天天さん» 天天さん、コメントありがとうございます！！とてつもなく嬉しくて発狂しました！()ｵ"ｧ"ｧ"ーｯ!!亀更新ですがゆっくり見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年5月5日 23時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます!更新楽しみにしてます！発狂しそうです！ｱ゛ｧｧｧｧｧｯ！ (2022年4月18日 17時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 夕夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えす野良 | 作成日時：2021年6月3日 22時
