図書館 ページ18
A side
大学図書館は我々国の城の近くにあって、そこには色々な人が集まる
学生を始め、高齢者や小さな子供まで利用している
大きな図書館だから、異国の紀行本や小説、絵本まで揃っている
確か噂では、ここの責任者は我々国の幹部の人が務めているんだとか
『…にしても、広すぎでしょ、此処』
3階建ての大学図書館で探し物は、中々骨が折れるようだ
??「どうかしましたか？」
どうしようかと唸っていると、後ろから声をかけられた
『……え』
驚いて後ろを振り向くと、そこには薄い茶髪の男の人が立っていた
『……えっと、貴方は？』
??「あぁ、すみません。困っているようでしたので。……私、この図書館の責任者のエーミールと申します」
エーミールさん、と呼ばれた人は人の良い笑みを浮かべた
『あ……Aです。えぇっと、ここ数年の新聞記事と我々国の歴史についての史料が欲しくて』
em「歴史なら、こっちにありますよ。」
着いてきてください、と歩いていくエーミールさん
この人、めちゃくちゃ無害そうだけど、そこら辺にいる不審はっ倒せる位は強いな……
歩き方というか、気配の感じというか……
そもそも僕の後ろを気付かれることなく立つのは並の人じゃ出来ない所業だし
そういえばこの人図書館の責任者とか言ってたな、え、幹部の人じゃない？(今更)
え、じゃあこの人にグルッペンさんについて聞いたら情報集められたりする？いや待てA、怪しまれるぞ……
em「……さん、Aさん？おーい？」
『はぇっ！？』
em「着きましたよ？」
どうやら少しぼーっとしてしまっていたらしい
気を取り直して周りを見てみると確かに歴史の本が沢山並んでいる
em「我々国についての史料はこの本棚から彼処の本棚まであります。数年前までの新聞は裏にあるので取ってきますね」
『あ、ありがとうございます』
エーミールさんを待っている間、本棚を目でなぞり「我々国の革命」という本を手に取る
そこには弱小国家だった我々国が巨大な軍事国家になるまでの事が書いてあった
グルッペンさんと今の幹部の人達がこの革命を指揮して、今の国家を作り上げた……へぇ
em「数年分の新聞、持ってきましたよ〜！」
『あ、ありがとうございます！』
em「随分熱心に読んでいらっしゃいますね」
勉強熱心なんですね、とニコニコされたが勉強なんてしたことがないので全然違う
正直字が読み書き出来ればこの職業では生きてけるしね
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えす野良(プロフ) - ヒルさん» ヒルさん、ありがとうございます！無事帰ってきたのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2023年4月17日 8時) (
レス) @page43 id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 初コメ失礼します。前作から今まで愛読させて頂いておりました。受験ですか...大変ですね。とても好きな作品なので、更新できるようになるまでずっと待ってます！初コメ失礼しました。 (2022年10月6日 6時) (レス) id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 天天さん» 天天さん、コメントありがとうございます！！とてつもなく嬉しくて発狂しました！()ｵ"ｧ"ｧ"ーｯ!!亀更新ですがゆっくり見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年5月5日 23時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます!更新楽しみにしてます！発狂しそうです！ｱ゛ｧｧｧｧｧｯ！ (2022年4月18日 17時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 夕夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えす野良 | 作成日時：2021年6月3日 22時
