呼び出し ページ13
A side
なんとなく、行き先を聞くのは良くない気がして、そっかとだけ返す
『僕は今日はオフの予定なんだ』
??「そうか、俺は仕事が終わったら直ぐに書類整理だ」
『ブラックなんだね』
そう言うと男の人は肩をすくめて苦笑した
僕は最後のタルトをひと口食べて、ぐっと背伸びをした
??「前々から聞きたかったんだが」
不意に男の人が口を開く
なんだろうと思って男の人の方に向くと赤い眼と目が合った
??「君は…」
そう彼が言いかけた所で、僕の携帯が鳴る
僕に電話を掛けてくるのは1人しか居ない
【協会長】と言う携帯の表示を見て、僕は分かりやすく顔を歪めた
『………ごめん、僕、そろそろ行かなきゃ』
僕はプレゼントとして男の人にマカロンを渡すと、足早にその場を去った
協会長の電話が掛かってきたら直ぐに協会の本部へ急がなければならない
目指すは隣の国の山奥にある屋敷
数時間後、特殊な山道を抜けて、やっとの事で屋敷にたどり着く
扉を開けると使いの人がやって来て、僕を案内しようとしたけど、1人で行くと言って使いの人を下がらせた
屋敷の最上階の奥の執務室を開けると、協会長がこちらをちらりと見やった
協会長「………遅かったじゃない。一体何処を彷徨きまわってたのかしら」
『どうでもいいでしょ、要件は何』
協会長「新しいお仕事よ。今回も1番スコアの高い貴方にやって欲しくて」
そう言って協会長はうっそりと笑った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
gr side
いなくなった隣の彼の背中を呆然と見つめていると、インカムから連絡が掛かってきた
os《グルッぺン？何処におるんや、そろそろ行くで》
gr「あぁ、すまない。今行くよ」
あの電話の主は誰だったのだろうか、と考えながら道を歩く
もしかすると、探ることの出来なかった代闘士の協会に関わる人物かもしれない
そう考えているうちに、車が目の前で止まって、後部座席が開いた
os「もー、何しとんの？K国までのジェット機の時間押してるんやで？」
gr「あぁ、すまない」
後部座席に乗り込むと、車はゆっくりと動き出した
車で空港まで行き、そこからジェット機でK国まで行く、なんと面倒なのだろうか
空港に着き、ジェット機に乗り込んでK国まで着いたのは、もう夜がとっぷりと暮れた時間であった
次の日、K国の城まで行き、応接室に通された
しばらく待っていると、外交官と思しき男と、K国総統が応接室に入ってきた
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えす野良(プロフ) - ヒルさん» ヒルさん、ありがとうございます！無事帰ってきたのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2023年4月17日 8時) (
レス) @page43 id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 初コメ失礼します。前作から今まで愛読させて頂いておりました。受験ですか...大変ですね。とても好きな作品なので、更新できるようになるまでずっと待ってます！初コメ失礼しました。 (2022年10月6日 6時) (レス) id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 天天さん» 天天さん、コメントありがとうございます！！とてつもなく嬉しくて発狂しました！()ｵ"ｧ"ｧ"ーｯ!!亀更新ですがゆっくり見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年5月5日 23時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます!更新楽しみにしてます！発狂しそうです！ｱ゛ｧｧｧｧｧｯ！ (2022年4月18日 17時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 夕夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えす野良 | 作成日時：2021年6月3日 22時
