殴る ページ11
A side
男は僕を見た瞬間血相を変えて逃げ出した
正直今はプライベートだし、彼を追いかける必要は無い
でも、僕の大事な大事な休みの日を邪魔されたんだ、ちょっと1発殴りたい
待って〜、と呑気な声を出しながら男を追いかける
男は狙撃銃を背負って山の中で走っているというのに、凄く足が速い
流石プロ、と言うべきだろう
僕は少し走る方向を変えて木に登り、先回りをして男の背中を蹴り倒した
『ようやく捕まえたよ』
男「っ、離しやがれ…！！！」
『やだよ、だって僕の大事な休みを邪魔したし、折角友達になれそうな人も居たのに……だから君のこと1発殴りたいんだ』
男「はっ？」
僕は男を仰向けにして、照準を合わせるために拳を男の右頬に合わせた
……殴る時、確かこう言うんだっけ
『歯ァ食いしばれぇ！！』
バキッ、と重々しい音がして男が少し呻いて気絶した
どうやら頬よりも少し下の方…つまり顎に当たった様だ
『あちゃぁ…やり過ぎたかな？…まあいっか』
僕は男の鞄を漁ってロープを見つけると、男の両手両足を縛った
『これでいいか……さぁて、かーえろっと』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
os side
俺は暫くケーキを楽しんだ後、お土産にいくつかのケーキを買ってカフェを出た
部下に車を用意させてそのまま城まで帰る
廊下を歩いていると、ヨレヨレの青いスーツを着た大先生と目が合う
ut「……あれ、マンちゃん今日は山の隠れ家的カフェに行ったんとちゃうん？」
os「行ってきたで、ちょーっとトラブルにあったけどな」
ut「あちゃー、それは災難やったな」
os「あ、そうそう。大先生に調べて貰いたいことがあってん」
ut「ん、何？」
os「えーっと、ある人を調べて欲しいんやけど」
俺はカフェで出会った彼の特徴を思い出しながら大先生に話す
ut「うーん…結構大まかな特徴やけど、頑張ったら行けると思う」
os「ほんとか！？ありがとめぅ〜！」
またなんか分かったら連絡するわ！と言って大先生はセキュリティ管理室の方向へ歩いていった
さて、大先生に頼むもんも頼んだし、グルッぺンにお土産で買ってきたケーキを届けに行くとするめぅ〜
総統室の扉の前まで着き、ノックを4回すると「入れ」と低い声が扉の向こうから聞こえてくる
扉を開ければ大量の書類に埋もれたグルッぺンが死んだ目で書類を書いていた
gr「……オスマンか」
os「お疲れ、疲れとると思ってケーキ買ってきたわ。休憩がてら一緒に食べへん？」
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えす野良(プロフ) - ヒルさん» ヒルさん、ありがとうございます！無事帰ってきたのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2023年4月17日 8時) (
レス) @page43 id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 初コメ失礼します。前作から今まで愛読させて頂いておりました。受験ですか...大変ですね。とても好きな作品なので、更新できるようになるまでずっと待ってます！初コメ失礼しました。 (2022年10月6日 6時) (レス) id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 天天さん» 天天さん、コメントありがとうございます！！とてつもなく嬉しくて発狂しました！()ｵ"ｧ"ｧ"ーｯ!!亀更新ですがゆっくり見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年5月5日 23時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます!更新楽しみにしてます！発狂しそうです！ｱ゛ｧｧｧｧｧｯ！ (2022年4月18日 17時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - 夕夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: bd3b1d5f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えす野良 | 作成日時：2021年6月3日 22時
