21. 訓練兵団�� ページ21
アルミンside
僕たち訓練兵は
立体機動の訓練中。
いつもと同じ、見慣れた光景だ。
でも今日は
いつもと違うことが
ひとつあった。
キース教官の隣に立つ彼女。
彼女の左胸には自由の翼。
『Aです、よろしく。』
今朝、キース教官に紹介され
簡潔な挨拶をしたAさん。
Aさんは調査兵団の兵士で
人類最強と言われるリヴァイ兵士長の
補佐官でもある。
教官の欠員を補充する為に
一日だけ臨時の教官として
来たらしい。
噂ではリヴァイ兵士長に次ぐ
実力の持ち主だとか。
だけど、
初めて見た彼女は
歳も若く、小柄で華奢。
想像していた人物像とは
かけ離れていた。
訓練中、Aさんは
特に何かするわけでもなく
教官の横に立っているだけだったが
キース教官の思い付きで
立体機動の手本を
見せてくれることになった。
相手役は主席候補であるミカサ。
どちらがより速く
巨人の模型のうなじを削げるかを競う。
皆の視線が集まる中、
教官の合図でスタートする。
さすがミカサだ。
スピードが僕たちと比べ物にならない。
しかし、Aさんの動きは
さらに凄いものだった。
ミカサよりも速く
正確にうなじを削いでいる。
彼女の宙を舞う動きは
とても美しかった。
2人が地面に着地する。
結果はもちろんAさんの圧勝。
Aさんは
ミカサのもとへ行き
『凄い速さだった。
でも、力に任せすぎ。』
とだけ言うと
また教官の横に戻った。
「ミカサ、お疲れ様。凄かったよ！」
「まだまだ足りない、あの人に近づくには。」
ミカサはAさんの方を見た。
一番近くで
彼女の動きを見たミカサは
僕たち以上に
その凄さを感じたんだろう。
この日以来
彼女はミカサにとって
憧れの存在になった。
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Ester(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年7月31日 12時) (
レス) id: 3a0388d4ae (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - リヴァイ好きさん» ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年7月19日 13時) (レス) id: 27b2c4c282 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 面白い！！！！！ 続き楽しみにしてます 早く更新願っています (2019年7月18日 22時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2019年7月18日 5時
