検索窓
今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:3,728 hit

なずなくん ページ18

.

バス停から少し歩いたところ。

「はぁ…本当に全然待ってくれないから不安になった……」
肩で息をしているから、相当走って追いかけてきたのだろう。

息をしづらくなったのか、その男はマスクを外し、サングラスも外した。


『あ』
間抜けな声がAから聞こえる。







「おれはRabbit*sの仁兎なずな!…Aたちがドームに来てたのに出てったって聞いて、追いかけてきた!
実は前々からAに話したいことがあってな。だから、LIVEが終わるまでドームの部屋で待っててほしいんら!」







なずなは、にひひと笑うと「おねがい!」といたずらにAの手を握る。



「ねえ、待って!あれ、なずなくんじゃない!」
いつの間にか、Aたちはドームの目の前に来ていたようで、なずなを見つけたファンが指差して大声を出す。
それを聞いて、他のファンの目線もそちらに行く。



「本当だ!」
「なんでこんなとこに?」
「ってか、横にいる女たちだれ??」



などと、色とりどりのことを言われている。

なずなはその様子に気づくと、Aとサクラの手を掴んで走り出す。





ドーム、Rabbit*sの楽屋。


「はぁはぁ」
なずなはソファーに寝転がっている。

『つか…れた』
Aは頬に手を当て、深呼吸をする。

「全く…何やの…」
サクラは手を見上げて溜息を吐く。



その様子を、友也、光、創が不思議そうに眺める。


「に〜ちゃんはともかく……Aともう1人はなんで?」
友也が面倒臭そうにそんなことを言う。

「どうしても、Aに話したいことがあったんら……」
死にそうな声を出しながら、なずなはそう言う。


ドアが大きく開く。



「ちょっとなずな先輩!なに勝手にやってるんですか!」
あんずがバインダーを腕に抱いて、楽屋に入ってくる。



「あんずか…?仕方無いらろ。急にAたちが帰りはじめて、それを追いかけてたら、ファンに追いかけられたんだから」
寝転がっている状態から起き上がり、ソファーに座ると、なずなはあんずにことの説明をし出した。

.

桜河サクラ→←バスと謎の男



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 瀬名泉 , Knights   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梓詩織 | 作成日時:2022年10月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。