センパイ／センラ ページ17
〜Aside〜
センパイ、覚えていますか？
私が、告白した日のこと。
ケンカした日のこと。
初めてキスした日のこと。
そして...私が、別れを告げた日のこと。
たくさん、いろんなことがありましたね。今日は、センパイの卒業式の日。最後まで、最低だった私を、どうか許してください。私は、センパイを傷つけたくなかっただけなんです。でも、私はセンパイを傷つけてしまいました。
A「センパイ、おめでとうございます。」
届かないはずだったその声は、センパイに届いていたのですね。
センラ「Aちゃん、来て。」
私を連れて校舎裏へ向かうセンパイは、初めてデートした日に重なりました。楽しかったですね。あと頃は。
センラ「ねぇ、Aちゃん。」
A「なんですか？」
自分の声の冷たさに驚く。センパイ、ごめんなさい。
センラ「なんで、俺と別れたいと思ったん...？」
そんなの...言える訳ないですよ...。
本当はキライになんかなってないって。センパイのファンにいじめられたからって。ファンの子が、
『センラくんに、なにしてもいいの！』
って、脅してきたからなんか...言える訳ない...。
ごめんなさい、センパイ。私は、最低にしかなれないんです。
A「そんなの...キライに、なった、から、です...。」
溢れそうになった涙を堪える。
センラ「嘘、つかんといてや...」
なんで、センパイが泣くんですか？怒らないんですか？最低にさえもなりきれない、最低な私を。決壊寸前のココロが、溢れ出した。
A「本、当は...センパイと別れたくなんてなかった！でも、ファンの子に、次は、センパイに手を出すって言われて、怖かったんです！センパイ、傷つけて、ごめんなさい...！勝手に決めて、ごめんなさい...！」
決壊した、私のココロを、センパイは私ごとふわっと抱きしめた。
センラ「やっぱ、そうやったんやな...。ごめんな...。」
やっぱ？
A「知ってたんですか？」
センラ「知ってた。何回か注意したんやけど、ダメやったんやね。ごめんな...。本当にごめん。」
やっぱり、センパイは優しいですね。
A「謝らないでください。悪いのは、私ですから。」
すると、センパイは、私をきつく抱きしめた。
センラ「なぁ、俺は、何されてもAちゃんがいればいいんよ。だから、戻ってきてや。」
ありがとうございます、センパイ...。だけど、
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らてぃあ - なんさん» ありがとうございます！やっとテストが終わって少し落ち着いたので、また更新しますね！ (2020年10月7日 22時) (
レス) id: e95f8ff77b (このIDを非表示/違反報告)
なん - すごく泣いちゃいました!らてぃあさん応援しています!! (2020年9月15日 21時) (レス) id: 35ec024a94 (このIDを非表示/違反報告)
らてぃあ - 羅琉さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2020年7月10日 22時) (レス) id: e95f8ff77b (このIDを非表示/違反報告)
羅琉 - あなたの文才のレベルが高い！スゴい！推しが尊い！ (2020年7月5日 20時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らてぃあ | 作成日時：2020年6月1日 23時
