espoir

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田中 side


｢おつかれ〜｣


森｢あ、お疲れ様っす｣


松｢お疲れ様です｣



｢あ、そうだAどうだった？｣


NICUも特に異変もなく、引継ぎまで終えて小児科まで戻るともう消灯時間間際。

の、割にはいつもより落ち着いた雰囲気で特に異変もなかったのかとこちらも安心。



松｢あー、Aちょっと熱出してます｣


｢え、嘘、熱？｣


松｢日中喘息発作っぽくて、ジェシー先生と京本が対応してます。その後熱も若干上がったりしたせいか甘えん坊の神様になりました。｣


｢うわマジか、今は？誰かいんの？｣



高｢今寝ました、最後まで樹先生〜って言ってましたよ｣



｢うわーー、明日やばいかな？｣



これ、今日寝れたとしても明日起きたらなんで来てくれなかったの！なんて拗ねたりもする。

まぁそんな所が可愛いんだけど、
拗ねられたら俺から離れなくなるし誰かしらそばにいないと納得してくれないからそれはそれで大変。



森｢罪を償って下さい｣


｢悪いことしてねぇよ(笑)｣


松｢悪いことならこいつ、2回も泣かせてますよ｣


｢は？｣


森｢ちゃうんすよ！なんかめっちゃ優しく言ってんのに樹先生〜樹先生で！｣


｢おま、｣



それはさ、



｢それは俺のせいだわ｣



松｢ちょっとニヤけるのやめて貰えます？｣



これを我慢する方が難しいだろ。



明日なんて言い訳しようかな、まぁでも、
物分りのいい子だから許してもらえるだろうな〜なんて
思っていた矢先。





高地やジェシー、きょもが帰ったあと。





松｢っ、A？｣



｢へ？｣


A｢ふぇぇ(泣)｣



嘘でしょ？

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