おてての魔法 ページ3
京本 side
無事お昼ご飯も食べ終えた頃。
A「きょもちゃんのさ、ゴホッ」
「ん?咳?」
A「んーん、きょもちゃんのそれなぁに?」
「あ、これ?これね月バナナ!」
A「かぁいいね!!っ、ケホッケホ、」
「待って待って、咳出てるね…」
仕事も一段落して(北斗が結構やってくれて)、俺はAちゃんと2人でお絵描き中。
Aちゃんの絵はとっても上手だし、いつも俺の絵を褒めてくれるから俺も描いていて楽しい。
だけど何となくさっきから咳が出ちゃってるAちゃん。
「ねね、お熱測ろう?」
A「なぁい…」
「ないといいな〜って測ろうね、」
グズグズスイッチを入れまいとささっと手元に置いていた体温計で測ってみる。
A「ないのぉ…」
「うん、ないといいね?」
さらっとおでこを触ると何となくアウトな気もするんだけどな…
ピピピっと鳴った体温計。
A「あっ、やぁ(泣)」
「嫌?嫌じゃないよ見ーせーてー、」
いくらか弱そうに見える俺でも(よく言われるから)子供と比べると勿論強いからね、さらっと取り上げれば表示には「37.5度」と示されていた。
「うーん、お熱ないとよかったんだけどね…」
このまま上がったらやだなぁ、
「ちょっとジェシー先生呼んでくるから待っててね」
A「やぁ!(泣)いかないでぇ…」
「ええ、すぐだよ?」
本当にすぐ戻って来るのに。
A「ふぇ、…ゲホッ」
「よし、おいで」
ふえふえ泣かれて熱上がっても困るからここはさっとAちゃんを抱き上げてナースステーションへ行くことにした。
松「あら?」
「アウトで〜す、あれ、あ、ジェシー先生」
ジ「ん〜?」
パチッと目が合うと、
ジェシー先生はきょとんとした顔になった。
「Aちゃんお熱あります」
ジ「えぇ?、A〜?」
すくっと立ち上がり俺の元に駆け寄ると、
大きな手で優しく、宝物でも触るかのようにAちゃんのほっぺたを包むジェシー先生。
俺は結構この仕草が好きだったりする。
ジ「…お部屋行こうか」
「はい、」
眠いのかだるいのか、あんまり話さないAちゃんを気にかけつつ俺とジェシー先生で病室に戻った。
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にゃん - 移行おめでとうございます!主様のお話が本当に大好きでずっと更新されないか楽しみにしていました!これからもお話楽しみにしています! (2021年7月29日 0時) (レス) id: b34980f8db (このIDを非表示/違反報告)
スモモ(プロフ) - maru_さん» そうなんですね!わかりました!!これからも更新楽しみにしてます!!! (2021年7月27日 20時) (レス) id: 6b77069b0e (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - みくさん» 本当にありがとうございます(TT)待っててくださって本当に本当に嬉しい限りです!!! (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - スモモさん» ありがとうございます(TT)もうTwitterやっていません…すみません(;_;) (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新ありがとうございます!このお話大好きです!ずっと待っていました!おかえりなさい。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maru_ | 作成日時:2020年10月15日 23時