espoir

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田中 side


A「これはぁ？」


「ん？それはプレイルームのじゃない？」


A「んぅ…じゃあこれ！」



「へ？(笑)これは俺のペンです〜だぁめ、」



俺の膝の上で、自分の言った事を殆ど否定されたせいなのかプリプリ怒ってるA。




京「あ！Aちゃんいた！」



「ほら、ばれっぺ？(笑)」



A「んやぁ！！！」



京「いやじゃなくてやらなきゃなの！てか、樹先生もAちゃんの味方し過ぎです！！」



「っは！きょもが血圧計を破壊しなければよかったんですぅ」


京「あれ最後に使ったのジェシー先生ですけど！」



「ごめんってば(笑)」



こちらもA同様にプリプリと怒ってるのは、
きょも。


まだ朝の10時なのに2人でプリプリしてる。

俺からしたら可愛い2人が怒ってるから別に見てて何とも思わないしなんなら愛おしいくらいなんだけどなぁ〜。


朝の回診できょもがAの血圧測ってくれるはずだったけど、故障しちゃってて。
機械を直そうとポチポチしてる間にAの集中力が切れちゃって、俺に文句を言いに来たのがほんの数分前。


京「違うやつにするからさぁ〜お願い」



A「んぅ…じゅいせんせぇも、」



「樹ってちゃんと言えたらいいよ」



ちょっと舌っ足らずだからいつも俺の事を「じゅい」と呼ぶA。

可愛いけどそろそろ発音も練習した方いいからね。



A「…じゅ、…じぅい、じ……ほっくぅ。」



松「はぁい？あなた今樹先生呼ぶ練習してたんじゃないの？(笑)」



A「できないもん…ほっくんでいい」



「え、」



やっぱりAには難しいのか、
言えないまま急に前の席にいる北斗を呼んでそのまま北斗の方へと向かって行ってしまった。

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