ホワイト・ジェダイト ページ36
京本 side
｢はいもう寝る時間ですよ〜、誰〜お話してるのは｣
きゃきゃっと可愛い笑い声が響く21時。
｢ほら、もうちっちゃい子寝てるんだからね｣
幼児消灯時間を1時間過ぎた後、
大部屋の小学生達は楽しそうにお話している。
6年生からしたら21時消灯はちょっぴり早いかも
しれないけど規則は規則。
皆に声をかければ｢はぁいおやすみきょも｣って
返ってきた。
｢はいおやすみ、(笑)｣
入院して長い年月が経った子にきょもと呼ばれるのは
分かるけど、最近皆きょもって呼ぶんだよな〜なんて
心がくすぐったくなる。
｢…ふぅ｣
パチッと電気を消して、
暗い中にポツポツと光る蛍光灯に照らされながら
来た道を戻る。
お化けだなんだ、なんて正直慣れた気がする。
実際、お化けなんかより怖いものが沢山ある。
森｢お、みんな寝た？｣
｢…あ、うん、小学生チームが楽しそうにしてたから後で入眠確認必要だね｣
森｢ありがと〜、…きょも？｣
…
｢ん？｣
森｢大丈夫？疲れてる？｣
｢へ、いやいや、そんな事ないよ｣
ぼーっとしていたせいか、慎太郎に心配されてしまった。
森｢そ？…分かった、ならいんだけど｣
それでもどこか俺を見つめる慎太郎の目が、
“心配”の色をしているような気がして胃のあたりが
ムカムカしてきた。
慎太郎は悪くない。
そりゃ疲れているように見えたら心配するだろ。
俺はそんな目から逃げるように、
次の作業に移った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1341人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃん - 移行おめでとうございます！主様のお話が本当に大好きでずっと更新されないか楽しみにしていました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年7月29日 0時) (
レス) id: b34980f8db (このIDを非表示/違反報告)
スモモ(プロフ) - maru_さん» そうなんですね！わかりました！！これからも更新楽しみにしてます！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: 6b77069b0e (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - みくさん» 本当にありがとうございます(TT)待っててくださって本当に本当に嬉しい限りです！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - スモモさん» ありがとうございます(TT)もうTwitterやっていません…すみません(;_;) (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話大好きです！ずっと待っていました！おかえりなさい。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maru_
| 作成日時：2020年10月15日 23時
