月花石色-366日短編小説- Second

12月8日　ウィンターコスモス　-ryota- ページ8

・


GENERATIONSには、他のEXILE TRIBEのグループにはないことが1つだけある。
それは、グループに女子メンバーがいること。



GENERATIONSの紅一点。
ヴォーカル兼パフォーマー


それが、小宮A だ。



5歳からダンスを始めた彼女は14歳でHIROさんに出会い。
EXPG特待生としてダンスだけじゃなく歌のスキルを磨き。



そして、GENERATIONSの候補生として名前が上がった。




最初は、メンバー含め周りからの反対の意見が強く衝突を繰り返していたが、
その度に、彼女のダンス、歌の持つ力に誰にも負けない強さを見せて周囲を蹴散らせてきた。




夢者修行でも、男子メンバーと同じメニューを熟し、さらに、女性である以上筋肉をつけるだけではダメだということで
彼女には、別のメニューも組まれていたが。


時間がないなか彼女をそれをやってのけ

気付いた時には、会社からもメンバーからも、そして…ファンの皆さんからも支持を得ていた。







ただ一人。
“俺を除いて”は





正式メンバーとして活動するようになってから
俺とAの争いは絶えなかった。



理由は些細なことだったり、ヴォーカルとしての見せ方についてだったりさまざま。




事務所内が認める犬猿の仲だった。




始めは、メンさんや亜嵐君、龍友くんが俺達を止めてくれてたけど
最近じゃ、ほったらかされっ放し。





俺から仕掛けるんじゃない。
あっちが俺に対してだけ突っかかってくる。


女のくせに腹立たしい。



今だってそうだ…。









『だから！何回言ったらわかるんですか！』


「はぁ？お前がちゃんとしないからやろ？」




・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す