月花石色-366日短編小説- Second

・ ページ6

・



裕太は、私の腕を掴んだままどんどん前へ進んでいく

想像していなかった展開についていけない私…。



神父がいないマリア像の前で止まった裕太は、そのまま私を隣に並ばせた…。





「…ほんまは、あの日、お前に伝えようと思ってたんや。」



ゆっくり話す。裕太に気持ちがドキドキと先走って。
うまく状況が掴めない私。



そんな私に微笑みながら、裕太はそっと私の手を取った。






「…A。こんな頼りない俺やけど。Aのこと幸せにします。だから。俺と…
　“結婚してください”」







裕太の笑顔が止めどなくあふれてくる涙でよく見えない…。



「…A？…笑って？ほんで、返事を聞かせてほしい。」


微かに握られた手が震えているのは、彼も緊張している証拠。



この手をずっと、



　 繋いでいきたい。









『…はい。』








涙で不細工になっているけれど、それでも、裕太が 笑って と言うなら
私は、


それに応えるよ？



これから先もずっと、永遠に。





微笑み合った2人の影が重なったとき…。

どこからか聞こえる鐘の声。


その音は、




“幸せを告げる”









12月7日 カランコエ
幸せを告げる。
END





。。。。。。。。。。。。。。
12月7日生まれの皆様、
お誕生日おめでとうございます。
12月7日の誕生日花は、カランコエです。
12月7日生まれのあなたは…
どことなく華やいだ雰囲気がり、若々しい人が多いようです。
性格は温厚で明るく、人望も厚いのが長所です。半面、いやな相手を拒絶できず、ずるずるとつきあってしまう部分も。
ただし、表面的なつきあいにとどめ、自分の領域にけっして踏み込ませないのは、あなたらしい強さの表れともいえるでしょう。


。。。。。。。。。。。。。。
​ESORAgoto


まず、長い間お待たせしてしまい申し訳ございません。

この花言葉を目にしたときから
最後はチャペルでプロポーズと浮かんできました。

私の中で 幸せを告げる

という言葉に2つのことが浮かびました。

それは、結婚式場でよく聞く教会の鐘の音

もう一つは、相手からプロポーズをされる声


最終的に前者を選択しましたが、後者も入るように考えながら作りました。



次回は、またまたGENERATIONSからヴォーカルのあの人の登場です。



・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す