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俺の声に振り向いた彼女は
目をこれでもかというほど開き、
その開き切った瞳に一瞬にして涙を溜めながら
俺を見つめる…。




…俺にもそんな顔出来んじゃん。



初めて見る
涙目の彼女に嬉しい気持ちになりながら


「すぐに目を逸らして…?」


“歌って?”と彼女に合図を出しながら
俺はそのまま目を瞑った…。




『「許されることならば


“今 想いを打ち明けたい”


今はまだ叶わぬ恋…」』






サビが終わり目を開けると



目の前には下を向いてる彼女がいた…。









「…顔上げろよ」


ぶっきらぼうにしか話せない俺は相当ダサいと思う。
でも、さっき気づいた想いを言葉にするには色々と勇気がいるもので…。








『…龍友くんの嘘つき』


「…は?」





いきなりの彼女の発言に拍子抜けしていると
未だ目に涙を溜めた彼女がキッと睨みつけてきて…。




あれ?亜嵐くん達…。


こいつ、本当に俺の事好きなの??

と思わざるおえなかった…。




『…。』


「え?なんて言った??」






ボソボソと話す彼女の言葉が聞き取れなくて
聞き返すと…。




『ッここだったら誰も来ないって言ってたのに!!なのにッ!よりによってなんであんたが来てんのよッ!!』




顔を真っ赤にさせて睨んでくる彼女は…
今でも否定しそうな自分の気持ちを素直に感情に出すことができた…。







「 お前、案外可愛いとこあんだな。」




『はぁッ!?』


俺の言葉にさらに顔を赤らめて、なんならその頭の上でお湯でも沸くんじゃないかと思うほどワナワナと震えている彼女。



うん、かわいいやん。




まだ、文句を言っている彼女に近づいて
俺は、そっと抱きしめた。

予想していなかった俺の行動に彼女は一瞬にして体を硬直させて動かない。





「クスッ。もうさ、気持ち隠すのやめない?」

『…え?』

「…うちのグループはお節介さんが多いんだよ。まぁそのおかげで自分の気持ちにも気づけたんだけど?」

『‥自分の…気持ち?』

「そう、歌でも十分伝わったけどやっぱり直接聞きたいし?Aの“想い”伝えて?」


そっと体を離し、彼女の顔を覗き込むと
目を潤ませながら、どう伝えようか迷っているのが口元で分かった。


そんな彼女をまたかわいいと思ってしまった俺は相当彼女に惚れてるのかもしれない‥。


彼女の背中に回したままの手を離してそのまま彼女の手を握る。




どうか、この手から気持ちが伝わりますように…・



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ESORA(プロフ) - くーちゃんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです。そして、完成させることができなくて本当に申し訳ございません。ただいま、花言葉にちなんだ作品と季節のイベントごとにちなんだ作品を考えております。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 25d2cc9f9e (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 終わってしまうのが悲しいぐらいこの作品が大好きでした…もしまたいつか更新される事などがあればぜひ見させていただきます!! (2019年10月5日 1時) (レス) id: 85a3dfc575 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月9日 3時

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