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あいつが歌っているのを龍友くんが優しく見守っていて
2人はまだ俺たちに気づいてない。



あの2人の周りには優しく温かな空気を纏っている


俺と一緒の時は感じれないその空気感に思わず目線を逸らしてしまう。


「…これが答えってやつ?やっぱり俺、失恋してんじゃん。」


俯いた俺に亜嵐君はまたクスッと笑い


亜「何勘違いしてんの? あの2人はそんなんじゃないよ。 …ねぇ。 “次Aちゃんが歌うやつここで聞いてみて?”」




亜嵐君の言葉に視線をまた2人に戻すと。


龍友くんとの距離をまた1歩開けながらあいつは歌いだした。







「…片想い?」





彼女が歌っているのは、俺たちの初めてのオリジナル曲。


女性へ気持ちを伝えられない男性の歌。


これがなんだっていうの?
片想いってことは誰か好きな人がおるってこと?
龍友くんの前で歌ってるってことはそういうことなんじゃないん?





亜「…また勘違いしてるでしょ? よく聞いて? Aちゃんが歌ってるところ…。」




若干へそが曲がりそうなところを亜嵐君に止められて
彼の言う通りもう一度彼女の声に耳を傾けた…。





…あれ??








『…それくらいしか会話が 今は見つからない 』




『 君に会える日の朝は まるで違う夜明け 目を覚ましてからずっと…』









「…俺のパート、だけ?」


最初は、離れているから聞こえていないだけだと思ったけど
よく聞くと、彼女は俺のパートしか歌っていなかった…。


その代り、龍友くんのパートは、本人がベンチに座りながら口ずさむ程度で歌っていた。






亜「…フㇷ、なんでだと思う?」


亜嵐君がニコニコしながら聞いてくる。



なんで?

俺のパートを歌う理由??



考えてみたけど答えは出てこない。







亜「…これがAちゃんの気持ちだよ。」


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ESORA(プロフ) - くーちゃんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです。そして、完成させることができなくて本当に申し訳ございません。ただいま、花言葉にちなんだ作品と季節のイベントごとにちなんだ作品を考えております。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 25d2cc9f9e (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 終わってしまうのが悲しいぐらいこの作品が大好きでした…もしまたいつか更新される事などがあればぜひ見させていただきます!! (2019年10月5日 1時) (レス) id: 85a3dfc575 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月9日 3時

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