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「‥は?」
突然の亜嵐君の問いかけについていけない。
亜嵐君は、サングラスの隙間からこちらを窺う素振をして
亜「Aちゃんのこと嫌い?」
尚も質問を続ける亜嵐君、
なんで急にそんなこと言うのか俺は不思議で仕方がなかった…。
「…別に、…嫌いじゃないけど、」
亜「じゃぁ、“好き”?」
「…そりゃ、同じメンバーだし?なんやかんや頑張ってるのを見て尊敬はするけど?」
俺の答えに笑いながら首を横に振られ…
亜「違う違う、メンバーとしてとかじゃなくて。普通に、女として“Aちゃんのこと好き?”」
はぃ?
ちょっと…。どうしたのこの人。
「ねぇ、さっきからなんなの?あいつのことばっかじゃん。 亜嵐君も知ってるでしょ?あいつの俺に対しての態度。あんな態度取られて好きとかないわ。」
亜「ふぅーん。そうかなぁ??涼太はさ?そんなAちゃんが嫌なんじゃなくて、自分以外に優しいのが嫌なだけなんじゃない??」
え、。
本当に、何?このポンコツリーダー。
亜「…今、ポンコツリーダーって思ったでしょ?」
ジトぉーと見てくる亜嵐君。
なんで、わかんの??
亜「ハハハッ 涼太ってさ?意外に顔に出るの。知ってた??…だからだよ。」
「…なにが?」
亜「涼太、それからAちゃん。2人見てれば分かるって。」
自分が分からないことにどうして亜嵐君が分かるのか…
俺は、黙ってただ進行方向を向いてることしかできなかった。
そんな俺を亜嵐君はまたクスッと笑って続きを話し出す。
亜「…涼太ってさ?いつも、Aちゃんのこと見てんの。2人が言い争ってる時とか抜きでずっと目で追ってんだよ?気づいてなかった??」
亜嵐君の言葉に耳を疑う。
…俺が見てた??
ムカつくあいつを??
いっつも、メンバーにはニコニコして話してて
俺の時はいっつもツンケンした態度で、
アダルト組に甘やかされて最年少達には同い年くらいに遊ばれてて(懐いて)。
あんだけ、童顔でしょっちゅう未成年に間違われるくせに
踊りだしたら色気半端なくて、歌ったらその大人びた声にこっちが焦って…。
収録中はうるさいくらいはしゃぐくせに、楽屋に戻った途端赤ちゃんかってくらいソファに丸なって寝てて
それ見る度に、風邪ひかへんかな とか 何笑いながら寝てんねん、かわいいなぁ…ッ。
・・・。
あれ?
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ESORA(プロフ) - くーちゃんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです。そして、完成させることができなくて本当に申し訳ございません。ただいま、花言葉にちなんだ作品と季節のイベントごとにちなんだ作品を考えております。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 25d2cc9f9e (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 終わってしまうのが悲しいぐらいこの作品が大好きでした…もしまたいつか更新される事などがあればぜひ見させていただきます!! (2019年10月5日 1時) (レス) id: 85a3dfc575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月9日 3時