検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:40,528 hit

ページ7





彼の言葉に驚きが隠せない。
彼の腕を外しながら振り返ると

そこには、耳を赤くした玲於の顔があった。




『…何言ってんの?』



「お前が、守りたいって思えた奴らなんだろ?それは、お前だけじゃない。 あいつらもお前に対してそう思ってるはず。 それでも、お前が1人で折れそうな時、倒れそうな時、俺がお前を支えてやる。」






私から目を逸らしながら言葉を続ける彼に困惑する自分。



その言葉の意味はなに?




そんなの。


この状況でいう??





玲於に移されたように私の顔も赤く染まる。




そんな言葉、勘違いするじゃん。



でも、嫌じゃなくて緊張とはまた別に胸の鼓動が激しさを増す。







『ねぇ、それって‥ッ‼』




私の言葉の続きは、


強烈な額の痛みで消えていった。





『痛っ‼・・なにすんのよ!!』





「ばっかじゃねーの? 何勘違いしてんだよ。 そんな臆病者は俺ぐらいじゃなきゃ相手できないだろうバーカ。」



『はぁ?ッバカって2回言った!。何それ、もうバカみたい』




こんな状況、しかも本番前にデコピンかましてくる玲於に
少しでもときめいた自分を呪ってやりたい。


てか、本番前になにしてんの私たち。




そんなことを思った途端笑いがこみ上げてきて。

声を抑えずに笑ってしまった。




それにつられて玲於も笑う。




「・・いい顔になったじゃん。忘れんなよバーカ。」


『なによそれ、本当に玲於は、昔っからいたずらっ子だよね。この悪魔!』



「うっせぇよ。 ん、じゃぁ行くぞ?もう時間もないんだから。」



散々人を笑ったあとに、急に優しい顔をするもんだから
不覚にもまたドキッとしたのは秘密。


『分かってるよ。見てなさいよ!玲於が圧倒されるくらい上へ行ってやる』



そう目の前の男にかましながら

今度こそドアノブを回した。



「きっとなるよ。…楽しみにしているから早く上ってこい。そしたら…“さっきの言葉”もう一回いってやるよ。」



『・・え?』



私の、声に彼はなにも答えず。


私の頭にポンっと手を置いてから玲於は部屋を出ていった。



顔に集まる熱を必死に隠しながら私もステージ裏に急ぐ。


「「「「「「 リーダー!!」」」」」」


ミワ「あ!Aさん来た来た!!こっちですよ!!」

ユメ「もう!!リーダーなのにどこ行ってたんですか!?焦りましたよ!」


口々に心配してくるメンバーを見て
玲於の言っていたことが分かった気がした。


・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , THERAMPAGE , EXILETRIBE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。