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『ぅわ!!』
突然、後ろからした声に飛び跳ねる私と、
「あ、NAOTOさん。お疲れ様です。」
驚きつつも冷静なエミさん。
『…お疲れ様です。』
エミさんに続き私も挨拶をする。
「フハハッ‼ Aちゃん相変わらず面白いねぇ。猫みたいだったよ?今のジャンプ。」
片方をお腹、もう片方の手を口にもっていきクスクス笑っているのは
EXILEパフォーマー兼三代目J Soul Brothersリーダー兼パフォーマーのNAOTOさんだった。
ここ、STUDIO SEVENは、NAOTOさんがクリエイティブディレクターを務めている。
この度、初の店舗を構えるにあたってスタッフを探していたエミさんが私に連絡をくれたのは今年の10月頃だった。
芸能関係に疎い私でも、NAOTOさんの名前くらいは知っていて
その彼が手掛けるブランドショップのチーフがエミさんだったことに今でも信じられないでいたりする…。
NAOTOさんに会ったのは開店前の準備中とオープン記念の日の数回だけ。
その少ない回数にも関わらず私は、彼が苦手だった…。
なんてったって…。
「でぇ?何の話をしていたの? 仕事に生きる、みたいなこと言ってたけど…、まさかAちゃん失恋しちゃった??」
ニヤニヤしてくる彼は、実にチャラい。そして軽い。
実際のところは、よく知らないが
この軽いノリが苦手で立場が下だってことも分かっているはずなのに
『…エミさん、そろそろバックで在庫、確認してきますね』
彼がいないとでもいうような冷たい態度をとってしまっている…。
社会人としては反省しないといけないんだけど…。
「もぅ!Aちゃん本当に冷たいんだからぁ」
なおも、ニコニコ見送ってくるこの人に
罪悪感を感じないのは私の所為じゃないと思う…。
<バックヤード>
『はぁ…、ついてない。』
商品を確認しながら大きなため息がそこら中に響き渡る…。
今度こそ長く付き合えると思っていた彼氏にはフラれるし。
仕事は忙しいし。
“あの人”にはまたバカにされちゃうし…。
はぁ…、本当についてなさすぎる…。
私が1人、商品片手に項垂れていると…
トントン。
突然肩を叩かれ後ろを振り向いた。
「Aさんお疲れ様です!大丈夫ですか??」
振り返ったそこには、私より2ヶ月後に入ってきた後輩の彩華ちゃんが少し困ったような顔をしてこっちを見ていた。
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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時