【防弾少年団】防弾といっしょ。【男主】 (ページ8)

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サイン会も終わって今回はそのまま飲みに行くこともなく宿舎に帰ってきた。

yg「テヒョン、入るぞ。」

その声の後にユンギヒョンとナムジュニヒョンが入って来た。

nj「テヒョン、今の気分はどうだ？」

『大丈夫です。ジニヒョンに念の為熱も測ってもらったし…薬も飲んでおいたから』

nj「…そうか。」

そう言って優しく僕の頭を撫でてくれた。

「テヒョン、」

来た。

yg「…単刀直入に聞く。今日、サイン会にきていたヤツとはどういう関係なんだ？」

nj「！ヒョン、そんないきなり…。テヒョンにもタイミングが……」

yg「このままじゃいけないって1番わかってるのはテヒョンだ。こいつのためにも、俺たちのためにも。armyのためにも…そして何より」

こいつの兄貴の為にもよ。

『…その通りです。僕は…話さきゃいけないんだ。…僕の話、聞いてくれる？』

ナムジュニヒョンはまた頭を撫でてくれた。

yg「……。」

ユンギヒョンは真剣な眼差しでこちらを見つめていた。

1つ深呼吸してAヒョンと出会ったときのことを話した。

ヒョンとの出会いは俺が10歳のときだったと思う。
…うん、血は繋がってないの、本当は。

再婚。それぞれ連れ子でさ、兄弟仲は…まぁ良い方だったかも。
なんでこんな曖昧か、って言うと僕がほぼ一方的だったから。

ヒョンは凄く大人っぽくてかっこよかったから、いつかヒョンみたいになりたいって思ってて…。
良く金魚のフンみたいについてまわってたなぁ。

"兄弟"って言葉だけじゃ無くて、'尊敬'みたいな、'憧れ'みたいな…そんなものも通して、ヒョンを見ていたんだと思う。

ヒョンの実のお父さんで、僕とは血が繋がってない父さんも僕のことを我が子のように可愛がってくれた。

yg「…今聞いてる感じじゃ良い兄弟関係のままじゃねぇか。」

……うん。

ヒョンが中学2年の時の夏休み、だったかな。

晩ご飯の時間になっても帰ってこなくて、父さんはとっても心配してた。

僕も一緒に待っていたかったけど母さんに「もう遅い時間だから寝なさい」って言われて部屋に入って1時間くらい経った頃、玄関が騒がしくなった。

こっそり見に行くと顔や腕に傷を作って服もボロボロになったヒョンの姿があった。

父さんが泣きながらヒョンを抱きしめていた。

「こんな時間まで何をしていたんだ。」
と、問い詰められていたがヒョンは頑なに口を開こうとしなかった。

こんなことが何回も頻繁にあった。