【防弾少年団】防弾といっしょ。【男主】 (ページ12)

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side JH

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『ヤ、ヤー…ジミナ？』

「……。」

本番前の楽屋の空気が重い。

ソファにドカりと座り込む本人は自分から出ている重っ苦しい空気に気づいているのだろうか。

『(テ、テヒョンア！どうしたんだよ、ジミナのやつ！！)』

「(えぇ！？僕だって分かんないよ！！友達と飲みに行くって言って帰ってきた時からあんな調子だよ！？もう3日目だよ？！3日連続で眠る前に"ご先祖さま、明日も無事に陽の光を拝めますように。"って祈ってる僕の気持ちも考えてよ！！)」

『(そ、そうか。それは、なんかごめん…。)』

テヒョンに聞くが半ギレで返されてしまった。

それを見かねたのか、

我らがリーダー。ナムジュンが動いた。

「ジミナ。何かあったのか？話は今日の収録終わったあとに聞くから…今は落ち着いてくれ…。」

「……話すことは何も無いです。」

ガーン。
ナムジュナからなにかぬけていくのが分かった。

せ、戦闘不能……。
勝者はジミナだった。

またもや楽屋に緊張が走る。

コンコン

響いたのは軽快なノックの音。

「あ、はーい！！どうぞ」

魂が抜けたナムジュンの代わりにジニヒョンが答えた。

ガチャリ

「「「失礼します！！」」」

あ、楽屋挨拶かぁ……。

先輩として面子がつぶれてしまうが助かった、と素直に思った。

見たところ5人組。
デビューしたてのアイドルグループのようだ。

「ほ、本日はよろしくお願いいたします！！」

うんうん、初々しい。
僕らもこんな時期合ったなぁ。

挨拶も噛み噛みで…。
ま。まだまだひよっ子だけどね(笑)

僕らも挨拶をしようと並ぼうとした時

『…？ジミナ？』

どうしたの、と声をかけるが返事が無い。

全然こっちを見ないし…

…どこ見てるの？

そう尋ねた。

すると、、

「……A、ヒョン？」

ポツリと言葉を零した。

ん？

Aヒョン、って…？

あのぬいぐるみの名前じゃ…？

貴「…ジミナ？」

あれ？

「や、っぱり…！な、なんで？ヒョン！！なんでこんなところに…？」

貴「…言ってなかったっけ。俺、アイドルになったんだ。」

「」

言葉を失うジミナ。
言ってなかったかな、と首をかしげるAヒョン(仮)
空気になった俺たちと後輩くん達。

僕達自身が困惑する中で、ジミナは今までに見たことないくらい焦っていた。

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