【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ5)

今日:36 hit、昨日:55 hit、合計:478,203 hit

嫁ページ5

佐久間side

佐久間「遊馬さん見て見て！俺の嫁達超可愛いっしょ！！」

『お、相変わらずいっぱいますねぇ』

遊馬さんに見せているのは部屋の一角にあるフィギアコーナー。大体の人はこれを見せると苦笑いしかしないんだけど、こういう風に言ってくれる遊馬さんが優しくてついついオタ話を持ちかけてしまう。

『あれ？もしかしてまたお嫁さん増えました？』

佐久間「一夫多妻制なので」

俺がそう言うと遊馬さんは「みんな可愛いねぇ」と言ってふふっと笑う。

佐久間(ふふって笑う遊馬さんも充分可愛いけどね！ていうかあざとい)

あざとい警察が出動しそうになったけど遊馬さんの細い腕に掴みかかったら折れちゃいそうな気がするからぐっと我慢する。

佐久間「最近また嫁が増えちゃって〜。今度お迎えに行く予定なんですよ〜」

『置く場所あるんですか？』

佐久間「チッチッチッ…置く場所は作るもんなんですよ…」

『成程、棚も買うんですね』

佐久間「そゆことです！」

うん。やっぱり優しい。しかも俺の話を汲み取ってちゃんと理解してくれるから、ついつい話にも熱が入っちゃう。

佐久間「遊馬さんはどの子が好き？いや、まぁ、みんな俺の嫁ではあるので渡せないんですけど〜」

俺が遊馬さんにスマホを見せると、そうだなぁと言いながら俺のスマホに手を添えて覗き込む。
遊馬さんの手が俺の手を包み込む感じになって不覚にもドキッとする。

佐久間(な、なんかこれ、少女漫画の1ページみたい…。
手が触れてドキドキ！的な……)

チラリと横を盗み見ると遊馬さんの横顔がすぐに近くにあって見とれてしまう。なんかもっと近づいたらちゅーできちゃいそう。……なんて考えていると勢いよく扉が開いてスタッフさんが入ってきた。

バタンッッ

スタ「遊馬さん！打ち合わせ始まるよ！」

佐「うおおぉ！！！」

ガタガダッッ！！

邪な考えをしてたこともあって、心臓が飛び出る程ビックリした俺は見事に椅子から転げ落ちた。

『佐久間さん？！」

スタ「だ、大丈夫ですか？！」

佐「ダ、ダイジョウブデス…。」