【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ37)

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阿部「も〜みんな、いっぺんに言ったらAさん困っちゃうでしょ？」

宮舘「！！」

渡辺「うっわコイツちゃっかり名前で読んでやがるっ！」

佐久間「あざといっ！と言うか小悪魔だっっ！！」

阿部「え、俺に名前で呼ばれるの嫌でしたか？」

佐久間の叫びをガン無視してあざとさ120%で小首を傾げて聞く阿部ちゃん。敵なら要注意人物だけど仲間になるとだいぶ心強い。

『いや、嫌じゃないよ』

阿部「なら、Aさんって呼んでもいいですよね？」

『うーん…まぁ、駄目じゃないし、いっか。』

阿部ちゃんのその一言で名前呼びの許可はすぐに出た。流石すぎ。
ちらりと舘さんの方を見ると、少しだけしょぼんとしていた。みんなは気づいてないっぽいけど俺には垂れ下がる耳としっぽが見えた気がして、ちょっと可愛い。

佐久間「じゃ、タメ口も……」

『それはちょっと考えさせてください…』

遊馬…いや、Aさんがそう言うとラウは下げていた頭を勢いよくあげて、嬉しそうな顔をして目を輝かせていた。

でもAさん優しいし、みんなにお願いされたら絶対に折れてくれると思うんだよね。
″しちゃダメ″じゃなくて″考えさせて″だったし。もう一押しぐらいしたら傾いてくれそうな気がした。

目黒(ラウと舘さんには悪いけど、俺、Aさんの事は割と本気なんだよね)

抜けがけなんて、絶対させない。

目黒「俺、もっとAさんと仲良くなりたいんです。だから、前向きに検討してくださいね。」

溢れる闘志を悟られないように、Aさんを見つめて、にっこりと微笑んだ。