【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ33)

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頭痛薬ページ33

向井side

向井(頭痛い…)

今日はピンでのバライティ番組の仕事。
向井=バライティと言うイメージも大分着いてきたのかな、なんて思うと嬉しかったし、普段から見てる番組って言う事もあってずっと前から楽しみで張り切っていたのに、なんで今日に限って…
椅子を3つ並べ、横になるがあまり効果も無く、ただただ頭痛が収まるのを目を瞑って待つことしかできない。

向井(こんな時に限って忘れてくるとか、ホント最悪)

気圧の変化による頭痛はよくある事で、最近はちゃんと鞄の中に入れていたのに、昨日新しい鞄を買って古い鞄から入っていたものを入れ替えした時、薬を入れるのを忘れてしまっていたらしい。

向井(ちゃんと確認したはずだったんだけどなぁ)

はぁ…と溜息をつき、楽屋の時計に目を向けると本番まであと15分を切っていた。

向井(あー！もうダメや、寝てたって治らん！)

重い腰をあげ、ゆっくりと立ち上がる。症状は頭痛だけだし、収録始まったら楽しくて痛みなんて忘れるやろ。
ばしばしと頬を叩き、気合を入れる。どうか収録が上手く行きますように。そう思いながら俺はいつもよりも早く楽屋を出て、スタジオへと向かった。

＊＊＊

向井「はぁ………」

深いため息を着き、楽屋の椅子に深く腰をかける。

結果からいえば、今日の収録はダメダメだった。
全然発言できないし、ちょっとしたボケも言えないし、他の人が言った発言に言い返しもできないし…
極めつけは内村さんに「向井くん疲れてる？笑」なんて言われちゃって…。そこは即座に反応して笑いにはなったけど、心配させてしまうなんて、最悪だ。
スタッフさんにはバレていなかったようで今日も良かったよー！なんて言われたけど、自分的には何一つ良いところなんてなかった。編集でいい感じにカットされるかもしれないが、それじゃあやっぱり駄目だ。どんな状況でだって、カットするところが無いぐらいしっかりとやらないといけないのに…

向井「あー、もう、ホンマに最悪！！」

情けなくて悔しくて、涙が出そうになり、つい大声を出してしまう。
やばい、廊下まで聞こえたかも、なんて口を抑えるけど多分時すでに遅し。絶対に廊下まで聞こえていた気がする。

はぁ…ホンマに何やってるんやろ…。