【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ4)

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岩本「なんスか？」

『んー、ちょっとこっち来てください』

そう言って小さく手招きし、遊馬さんはスタジオ外のベンチへと俺を連れていく。
俺より身長も高いし歳も上なのにどうしてこうも可愛いのか…。阿部も可愛いけどそれとはまた違うというか、それ以上というか…。

なんて思考を巡らせていると遊馬さんはスーツのポケットに手を入れゴソゴソと何かを俺の手に握らせた。

『これ、皆には内緒ですよ？』

ふふっと微笑む遊馬さんにまた可愛いなぁとおもいつつ手の中を確認すると、そこには銀紙に包まれた丸い塊が。

GODIVANと書かれたシールが貼ってあるこれは…

岩本「チョコだ！」

しかも、1粒だけでもお高い高級なチョコ。

『うん、これ1個しかないから皆には内緒ですよ？』

岩本「え、俺が貰っちゃってよかったんですか？」

『さっき共演者の人から頂いたやつなので』

買ってきた訳では無いから気にしないで下さいと言って笑う遊馬さん。いやいや、遊馬さんだって甘いの好きじゃないですか…とツッコミたかったが、それなのに俺にくれたという事が嬉しすぎてツッコミを入れるのを割れてしまった。

岩本「食べていいですか？」

『もちろん』

銀紙を剥き、まん丸のチョコを口の中に入れると少しのほろ苦さと優しい甘さが口の中に広がった。

岩本「うんま！最高！」

『ふふ、それなら良かったです』

岩本「ありがとうございます。めっちゃ頑張れそうです」

あぁ、マジ最高。超嬉しい。

『んじゃ、俺もう行かないとなんで、呼び出しちゃってすみません』

岩本「いえ、マジありがとうございました！」

『練習頑張ってください』

そう言ってにっこりと笑う遊馬さん。
あー、もう、めっちゃ可愛い普通に好き…。

手を振る遊馬さんに手を振り返し、スタジオへと足早に戻る。
チョコの匂いとこの緩みきった顔をマスクで隠しながら…。

…けど

＊＊＊

岩本「ごめん、今戻った」

阿部「おかえり〜」

向井「何してたん？！何話したん？！」

ラウ「なんか岩本くんチョコの匂いする！！」

佐久間「ほんとだ！チョコだ！俺達には無いのかっっ！！」

犬二匹のせいで速攻でバレた。