【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ27)

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着いたのは近くにあるイタリアンカフェ。
ご飯時から少し時間がズレていた事もあり、店内に人は少なかった。

奥の席に案内され、メニューを開くと美味しそうな料理が並んでいて、どれにしようか迷ってしまう。

川島「ピザもありますよ！」

本髙「種類も豊富ですね」

子どものようにキラキラと目を輝かせる2人をみてここにして正解だったなと胸を撫で下ろす。実はここ、カポナータが美味しいとちょっと有名なお店で、遊馬さんがラタトゥイユが好きって聞いていつか一緒に着たいと思っている店なのだ。
ラタトゥイユはフランス料理だから高級だし、誘うの難しそうだけどラタトゥイユに似たカポナータはイタリア料理だから誘いやすいし、味も近いからきっと遊馬さんも好きなんじゃないかと睨んでいるのだ。

まぁ、試しに来て食べてから俺がハマっちゃって1人でよく来てるんだけど…まさかこんな形で役に立つとは。

川島「俺、やっぱりピザにしようかな。マルゲリータ美味しそうですし」

本髙「じゃあ、俺はシーフードパスタにします」

阿部「じゃあ俺はカポナータで…」

『阿部さん。お疲れ様です』

店員さんを呼ぼうとしたがその時、大好きな声が聞こえ慌てて振り返るとそこにはいつもよりラフな格好をした遊馬さんの姿が。

阿部「え、あ、遊馬さん…！！」

本髙「だ、誰でしょう…？」

川島「SnowManのマネージャーさんだよ。

…俺あんまり好きじゃないけど(ﾎﾞｿｯ)」

本髙「？！」

そんな話が後ろでされている事にも気づかず、俺はオフ時の遊馬さんに見とれていた。
ど、どうしよう、オフの遊馬さんにら会えるなんてラッキーすぎる…

『すみません、お邪魔しちゃって…』

阿部「全然大丈夫です…遊馬さんは今来たんですか？」

『あ、いえ、今から帰るとこです。よく来るんですよねぇここ。カポナータが美味しくて……』

まさか誘おうとしていた本人が常連だったなんて…誘う口実が無くなってしまい心の中で肩を落としていると、遊馬さんが財布から数枚の紙を取り出した。

『あ、そうだ良かったらこれ。割引券持ってるので、みなさんで使ってください』

本髙「え、いいんですか？」

阿部「わざわざすみません」

『これからもうちの阿部をよろしくお願いしますね』

川島「……」

優しく微笑む遊馬さんにもう一度お礼を言いう。
さりげなくこんなことができちゃうなんて、やっぱりかっこいいなぁなんて思いつつ、貰ったチケットをギューッと抱きしめた。