【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ24)

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タメ口ページ24

ラウールside

ラウ「いいって言ってくれるまで離しません」

『それは…ちょっと困っちゃうかもしれないですね…』

遊馬さんの後ろから抱きつき、首筋に顔を埋める。
遊馬さんを困らせるなんて普段絶対しないけど、今日だけは譲れない。

ラウ「タメ口くらいいいじゃないですかっ」

『う〜ん、でも一応マネージャーですし…』

何をしているかと言うと、タメ口と呼び捨ての要求である。遊馬さんがもう少しで会議があるのを知っていて、態とやっている。自分でも最低だと思うけど、それでも譲れない理由がある。

ラウ「他の人はしてますよっ」

『うーん、まぁたしかに年数長い人はしてたりもしますけど…俺まだ比べたら日が浅いですし…』

ラウ「そんなの関係ないじゃないですか〜」

『あると思いますけどねぇ……』

うーん、と困った顔を浮かべる遊馬さんに罪悪感がどんどん湧いてくるけど、でもやっぱり手は離さない。俺がこんなにも意固地になっている理由。それは、先日の自慢大会だ。最初は遊馬さんってどう言う人なんだろうねって言う情報交換みたいな場だったんだけど、遊馬さんを知っていくうちにみんな遊馬さんの事が大好きになっちゃって…。気づけば「抜け駆け厳禁」みたいな暗黙の了解が出来上がって、みんな同じ距離感に合わせていく！みたいな、そんな感じに自然となっていった。
でも最近はその暗黙の了解も薄れて言って、みんなアピールしまくりと言うか、どんどん距離を詰めていってる気がして。

俺の唐揚げなんて最下位で、1番遊馬さんと仲良くない奴って言われた気分になって実は結構ショックだった。
だから、もっと遊馬さんと仲良くなるきっかけが欲しくてタメ口を要求してたんだけど…。

ラウ(やっぱり、迷惑かなぁ…)

チラチラと腕時計を見る遊馬さんを見ているとどんどん罪悪感がどんどん募っていって遊馬さんを抱きしめる手が弱くなっていく。

ラウ(離してって言えないぐらい、俺と距離あるのかなぁ)

なんかどんどんネガティブにもなっていって普段気にならないことまで気になってきてしまう。やっぱり俺、みんなの中で最下位なのかなぁ…。