【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ17)

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『向井さん、足痛めましたね？』

向井「い、いやぁ、その…」

このくらいなら隠し通せるやろ！そう思いシャワー室へと向かっていたのだが、遊馬さんにはひと目でバレてしまい、絶賛お説教中だ。

向井「い、いやぁ、全然平気ですよ？」

『本当に？』

顔は笑っているが、目が笑ってない。遊馬さんの圧につい押し黙ってしまう。

『向井さん、もう一度聞きます。足痛めましたね？』

向井「は、はい………」

圧に押され正直に話すと遊馬さんが俺の背中に手を回した。何かと思い固まると今度は膝の裏に手を回され体が浮く。視界がぐるりと回転し気づけば遊馬さんの顔が目の前にあった。

これは、所謂お姫様抱っこと言うやつでは……。
少女漫画のような展開につい顔が赤くなる。

向井(流石遊馬さん。こんなにサラッとお姫様抱っこできてまうなんて…ホンマに王子様みたいやなぁ…)

……………って、いやいやいやいや、俺！いま！真っ白！！

向井「遊馬さん服汚れますって、まじ大丈夫ですから」

『こら、じたばたしない。落としちゃうでしょ』

そう言われぴたっと動きを止めるが俺を抱き上げたせいで遊馬さんの服はもう白い粉がついていた。

向井「いやいやいや、でもですね、」

『これ私服だから大丈夫です』

向井「大丈夫じゃないですやん！」

『も〜いいから黙って抱かれて！』

向井「だかっ…？！」

遊馬さんのトンデモ発言に顔が爆発したかと思うぐらい熱くなる。
そういう意味じゃ無いってわかっとる、わかっとるけど…！！その言い方はずるいやん！！！

向井「ででで、でも、汚れてまうし、申し訳ないというか…」

『なら、一緒にシャワー室入ります？』

向井「っ…！」

この人は、どれだけ俺をドキドキさせたら気が済むんだ…！！

『ふふ、冗談ですよ』

そう言っていたずらっ子のように笑う遊馬さんに「勘弁してくださいよ」と呟いた。