【奏でる音、第一章】 ページ3
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『こんにちは、ようこそいらっしゃいました。案内させて頂きますね。
私はNEW DIMENSION 所属Knightsの専属プロデューサーをしております。蓮巳Aと申します。…？
ああ、ES。ここからはあんさんぶるスクエアです。
いえいえ、恥ずかしがることは何もありませんよ！
たくさんのアイドルたちが貴方様のお仕事を待っておられます』
今日のAの仕事は__我らがKnightsがバラエティー番組に出るに当たって、打ち合わせをしに来て下さった番組ディレクターさんとそう、打ち合わせをすること。
NEW DIMENSION 通称:ニューディに所属してからと言うもの、仕事は更に忙しくなるばかりだ。私はニューディに所属していながらも、本当にはESのP-プロデューサー-機関に所属している。そのため、まだまだ他の事務所のユニットなどもプロデュースしているのである。
「えと、Knightsの皆さんにはそれぞれロケに出て頂きたく…」
少しヘラヘラした笑顔を見せながら、メモ帳とペンをバッグから取り出すディレクター。
『ロケですか…。例えば、どんな…？』
「番組としては__年上組3人に“アポ無し美味しい店探し！”。年下組には“街中を芸能人が歩いてみた”をやって頂きたいです」
プロデューサーは食い気味に机へと大きく体を飛び出させると、咳払いをしてすぐに元の席へと戻る。
『分かりました。過酷なものでは無いようですので、大丈夫だと思います。ちなみに、瀬名泉と朱桜司を交換することって出来ますか？』
しばらく会話をした後、そのようなお願いをAがすれば、ディレクターは焦ったようにメモ帳を確認し出した。
この仕事だけは絶対に落とせないんだろう。このテレビ番組は視聴率もだんだん落ちて来ているとのことを、つむぎさんから聞いている。
「…ええと、そうですね。一応、理由というのは…？」
『瀬名泉は一応、モデルの仕事もありますので…しつこくカロリーの高いものを食べさせるわけにも行かず…申し訳ありません。
その代わり、他の月永、朔間、朱桜にはガンガンやらせてやってください。あ、鳴上も無理かもしれませんけど…。
もちろん、モデル組として瀬名と鳴上で2個目の企画も成功させてみせます！』
アイドルの誰々をヒイキとか甘やかしているわけではない。彼ら自身の仕事に影響しないよう、出来る限り調整するだけだ。
「了解です。そのような感じでよろしくお願いします。それじゃ失礼します…！」
ディレクターは眉を八字にした。
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ブラックコーヒーとチョコクッキー→←ES-ここからはあんさんぶるスクエアです。- 【あんスタ】
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作者名：梓詩織 | 作成日時：2022年10月30日 17時
