すぐに落ちたけどな ページ9
「あの、準備できましたか?」
昨日の女顔が、扉を開けた。
「え?あぁ、着替えはできた」
「なら、朝御飯食べたら行きましょうか。昼は奢ります」
「そらどうも」
錬兎がヨーグルトを持ってきたので、俺もスプーンを出して椅子に座った。
「で、七車学園ってのはどこにあるんだ?」
「ここから、電車で一本です。駅からすぐですから、そんなにかかりませんよ」
ふーん……
つまり、通学は便利ってことか。
「制服は?」
錬兎が、興味津々で女顔に問う。
「いくつかあるので、好きなの買ってください。あ、資金は学校側が出しますから」
「は?なんでそこまでするんだよ」
普通の学校ってのは、授業料だけ援助してくれんだろ?
「うちは軍立っていうんですかね……国に所属する未成年にはお金をかけさせないんですよ。孤児も多いですから」
さびしそうに言う。
まぁ、確かにそれならば納得がいく。
「ん?ちょっと待て」
「はい?」
「軍ってなに?」
聞いたことないかのように、錬兎が聞いた。
「この世界のこの国は今年から、異世界の同じ国と合併になったんですよ。元々異世界なんて珍しくありませんし、必要事項と判断してね」
「……?ねぇ、俺、そんな設定書いてないんだけど」
小首をかしげる。
確か、話の流れ的にはここは【錬兎が書いていた物語の世界】なんだろう。
しかし、錬兎にも身に覚えのない世界観が広がっていたらしい。
「そりゃ、錬兎さんが書いた話は、錬兎さんが見つけた世界で作ったおとぎ話なんです。同じ人物、同じ建物が必ずしも出てくるわけじゃありませんよ」
それはつまり、錬兎が考えた、否、見つけ出した人物もいる可能性はあるということだ。
どんどん話が広がるのは俺の気のせいか?→←ランキング入ってたぞ!
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双葉直樹(プロフ) - 鼠猫さん» 待たせてごめんなさい……神刀人鬼と異種の方に力入れてて、遅くなりました。これから結構、キャラがたくさん出てくるので、テンポも遅くなってきますが……頑張ります。 (2013年11月4日 22時) (携帯から) (レス) id: 982f184baa (このIDを非表示/違反報告)
鼠猫(プロフ) - 更新待ってました!新しいキャラクターも増えて展開が楽しみです! (2013年11月4日 21時) (レス) id: 0f26738c0b (このIDを非表示/違反報告)
チェリア - チョー面白い!!!!!!!ビックリ!!!! (2013年9月28日 20時) (レス) id: 7d28905ac5 (このIDを非表示/違反報告)
まそら*(プロフ) - 白黒(なるべくセンス良く…)ならトプ画描きますよー!!…調子乗りました← (2013年4月18日 9時) (レス) id: 7cc98210b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:双葉直樹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2013年2月8日 16時