痛い所は何処ですか【負傷】

さっさと本題に入れよ！ ページ5

不法侵入者が話に入って来てんじゃねぇよ……

「不法侵入者ってな……お前らに伝えることがあるだけだぞ？」

うなだれながら、男が言った。

「さっさといっちまうか……ここはお前らのいた世界じゃない。斎藤錬兎の『見つけた』物語の世界だ」

あ、厨二病だ。
この男、厨二病だ。

「信じてねぇな……だったら、家から出てみろ。何もかもが変わっているからな。学校の手続きは気にするな。明日案内してやる。せいぜい悩むがいい」

捨て台詞のようなものを吐いて男は去っていった。

なにがしたかったんだか…！

「なんだったんだよ今の……あー……さっさと飯買ってくるからな。鍵貸せ」
「ん」

あ、家から出てみろって言ってたから、これでわかんじゃね？

錬兎が玄関から出る。
なにも変わらない……








と思ったが

「ギャァァァァァァァ!?」

変わっていたようだ。

女々しい叫び声が玄関エントランスから聞こえた。

「どうだった？」
「どうもなにもねぇ！ビルやらマンションが無くなって、この家みたいな屋敷になってやがる！」

この家って、屋敷って言うのか？

「ビルが無いって……有り得ねぇだろ？ここ、東京だぜ？」
「本当に無いんだよ！自分で見てみろ！」

とりあえず、扉を開けて覗いてみる。

「おいおい……嘘だろ？」

さっきまであったはずのビル群が無くなり、塀で囲まれた屋敷が建ち並んでいる。
ここは東京じゃない。


ならいったい、何処なんだ？

Q ここはどこでしょう？→←デリートボタンて、何処だっけ？

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