誤解その21＿風呂上がりに狼 ページ21
咄嗟だったが、私は浴槽の中で息を止める
あまり長くはもたんな
ジャラ…
金属のぶつかり合うような音＿＿＿私の足を掴んでいるのは、いや、巻きついているのは"鎖"という訳か
本当に、どこからともなく殺しにくるなこの不運共は
「＿＿＿＿＿！！」
浴槽の上からカクの声が聞こえ、その瞬間私は引き上げられる
『ケホッ…ケホッ…！！…スゥゥ…ハァァ……』
「！鎖か…まさか浴槽の中で襲われるとは＿＿＿」
カクが驚きながら、私の脚に巻きついた鎖を解く
あぁ…痕になってしまった。まぁ脚が折れていないだけマシか
『＿＿＿次から湯船に浸かるのは控えよう。私はもう上がる。鎖を回収してこのまま脱衣所に連れていけ』
「はい」
カクは私を横抱きして脱衣所まで連れてくる
おかげでカクの服が濡れてしまったな
このまま家の中を歩き回られても困る
あとで着替えてこさせよう
『助かった。ありがとう』
「！！…いえ」
なんだ、カクもか。貴様も私が礼を言ったことに驚くのか
クザンはまだしもコイツらは職業柄感謝されることはほぼないからな
まァ、いい。どうせこれから嫌という程言われるだろうよ。この私にな
『確かルッチとジャブラは能力者だったな。この様に水のある場所で襲われては敵わん。風呂の時は基本お前が来い』
「分かりました」
『では、私はジャブラに用がある。お前は着替えてこい』
そうしてカクは着替えに行き、私はジャブラの元へ向かう。このほんの数十秒で襲われる可能性が無きにしも非ずだが、その心配は特にしていない
"呼べば"来るからな
『ジャブラ。来い』
「＿＿＿はい」
私が名を呼べば、どこからともなくジャブラが現れる
流石は狼だ。耳が良い
『私の髪を乾かせ。ドライヤーが何らかの不運で火を噴いても困るからな』
「分かりました」
私はドレッサーの前に座り、ジャブラは私の髪を乾かす
コイツ、手際が良いな。自身の髪が長いのもあるからだろうが、何より手先が器用だ。気に入った
それから
『ジャブラ、他のふたりにも伝えておけ
これからは下の名前で呼べとな』
「！了解っす、A宮」
『何が"了解っす"だ、立場を弁えろ。職を失いたいのか？』
「す、すいません」
私は名前呼びを許可しただけであって、態度を軽くして良いとは言っていないからな
誤解するでない
そのうちサカズキのようにタメ口を許可する日が来そうだがな
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おはよ - はい神結婚ーーーーー！グザンが冷や汗とか最高かよはあはあ 結婚ですね (2023年3月15日 15時) (
レス) @page44 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
せいの - おもしろかったーーーー 神作品ありがとうございます！！！！ 明日も生きれます！！！！！ (2022年3月21日 22時) (レス) @page44 id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
カミちゃん(プロフ) - 花ノ園さん» もっとゴミカス口悪女でも良かったですよね〜！！！！！性格ゴミクズ無慈悲愛してる (2022年2月21日 11時) (レス) id: 4e90030f17 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ園(プロフ) - いやー大好きですね強火口調女性優位！！！！！！！！もっと口悪くしてもいいですねー！無慈悲大好きですねこれは愛 (2022年2月21日 11時) (レス) @page44 id: 408f90cf09 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - いやもう面白いんじゃぁ…！ついつい一気読みしてしもうた…えっもう好きです結婚してください… (2022年2月12日 23時) (レス) @page44 id: 42cf19cebc (このIDを非表示/違反報告)
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