日課 ページ5
世界のどこよりも星空に近い場所。
佇む世界樹の前に現れるのは護衛の天使を二人連れたオムイの姿。
「世界樹様……」
オムイは世界樹の下までやって来ると、息を整えて手を合わせる。
あの大地震から、毎日のように行うこの行為はオムイの日課となっている。
「どうか……一人でも多くの天使が無事に戻って来られますよう……」
小さく願いを呟きながら、オムイはきつく目を閉じた。
その時、
ーポオオォォォ……！
聞き覚えのある汽笛の音が辺りを震撼させる。
「あ、あれは……！」
慌てて辺りを見渡したオムイと護衛の天使の視界に映ったのは、紛れもなく天の箱舟。
あの日と同じ光を放つそれは、グルリと世界樹を回るように一周すると天使界へと横付けされる。
「お、オムイ様っ！？」
「お待ちください！」
護衛が止める間も無くオムイは老人とは思えない速さで階段を駆け降り、天の箱舟へと駆け寄る。
先程以上に息を整え、彼は取っ手も何もない箱舟の扉を見上げた。
と、
音もたてることなく、滑るようにしてその扉が横へと移動した。
中からは眩い光が漏れ出し、思わずオムイが目を細める。
「オムイ様、誰か降りてきます……！」
「一度お下がりください」
追い付いた護衛がオムイを数歩下がらせ、扉から出てきた何者かに身構えた。
それは、
「天使界……帰ってこられたぁ〜！！」
小柄な体のどこからそのような爆音が飛び出てくるのか、
天使界に降り立って早々にもはや雄叫びのような声をあげるフェイル。
「フェイル……フェイルなのかっ！？」
名を叫びながら護衛の間を抜け、彼女に駆け寄るオムイ。
「オムイ様ッ！」
ようやくその姿に気が付いたのか、フェイルはオムイへと向き直った。
「ご心配をおかけしました……！」
「無事で……無事で何よりじゃよ……」
深々と頭を下げる彼女へオムイは首を小さく横に振る。
そして皺だらけの手でフェイルの手を握り、瞳を潤ませながらやっとのことでオムイは声を絞り出した。
「フェイル……その姿は一体……！？」
「お前、翼と光輪はどうしたのだ！？」
戸惑いを隠しきれない護衛の二人からの問いに、フェイルは自身にチラと視線を落とす。
フェイルの異変にようやく気が付いたオムイも、ギョッとしたように目を見開いた。
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CrazyBook(プロフ) - キキさん» すみません、未満警察とはなんでしょうか？ (2021年3月8日 20時) (
レス) id: 66a0a0e5f5 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» その他に未満警察に関して詳しいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - うーん・・・まずオチをイザヤールにして設定は作者の設定を参考して書いてみようかな？どの部分か・・・うーん・・・わからないです・・・ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - キキさん» 設定のどの部分が使いたいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» うーん・・・ (2021年2月21日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年10月11日 23時
