騒ぎ ページ13
天の箱舟に揺られ、辿り着いた先は夢で見たときよりも威圧感の強い巨大な神殿。
滝のように流れる水に挟まれた長すぎる階段を上れば、ようやくその入口が見えてきた。
控え目な灯りの灯るそこに足を踏み入れ、フェイルとサンディは辺りを見渡す。
中は更に階段のように奥へと続いており、思わず流石のフェイルも顔をしかめそうになったその時、
「どうなってんだよ！？こっちは1週間も待たされてんだぞ！？」
「そうだべ！早く大神官さ呼んでくるだべ！」
荘厳で落ち着いた雰囲気をぶち壊すような怒声が神殿に響きわたる。
声の主は神殿の奥にいるようで、二人が階段を駆け上れば人だかりが見えてきた。
その中心にいるのは、赤いローブを纏った恰幅が良く髭が立派な男性。
自身を囲む人々の怒りを目の当たりにし、男性はしどろもどろに何かを告げると体を揺するようにして更に奥へと脱兎の如く走っていった。
その背中に文句を浴びせる人々の中から一人の背中を叩いて振り向かせるフェイル。
叩きやすかった背中の持ち主は、がたいが良く漁師のような格好をした男性。
「あ？どうしたんだチビちゃん」
彼女の二倍以上ある身長の男は声からして恐らく先程の怒声をあげた一人だろう。
ちなみにもう一人は多分、隣にいる農民のような髭面の男。
未だに大臣のような男が消えていった方向へ浴びせる言葉は訛りが強く、時折何を言っているのか分からない程だ。
チビ、と貶された事を軽く根に持ちながらフェイルはこの騒ぎの理由を問い掛けた。
どうやらこの神殿では転職が行える場所らしく、それを求めた人が日々絶えないらしい。
が、その儀式を行うことのできる大神官が理由を述べる事もなく行方を眩まして早1週間。
痺れを切らして帰った者もいる中、日に日に転職を求める人は増える一方のようだ。
「これはちょっと気になるわネ。フェイル、あの大臣みたいな奴を追い掛けて話聞くよ！」
自身を促したサンディが先に飛んでいくのを横目に男性へ礼を述べ、人混みを掻き分けるフェイルは階段を駆け上がって行った。
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CrazyBook(プロフ) - キキさん» すみません、未満警察とはなんでしょうか？ (2021年3月8日 20時) (
レス) id: 66a0a0e5f5 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» その他に未満警察に関して詳しいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - うーん・・・まずオチをイザヤールにして設定は作者の設定を参考して書いてみようかな？どの部分か・・・うーん・・・わからないです・・・ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - キキさん» 設定のどの部分が使いたいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» うーん・・・ (2021年2月21日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年10月11日 23時
