本当の役目 ページ2
フェイルの隣、
先程まで夫が腰掛けていた位置にエリザが座っている。
彼女の視線の先にはルーフィンの仕事場が。
「最期に顔を見なくていいんですか？」
天使らしい心遣いを見せるフェイルに、エリザは柔らかい笑みを浮かべた。
「ルー君、すっかり元気になってくれたもの！死んじゃったのに願いが叶えられるなんて思っても無かった……！」
ゆっくりと立ち上がるエリザに向かい合うように、フェイルも腰を上げる。
「本当に、貴女は不思議なヒトね！」
ありがとう、と付け加えエリザは頭を下げた。
「ウチは……天使だから。当たり前の事をしたまでです！」
背筋を伸ばし、誇らしげに笑ったフェイルの隣ではサンディが頷いている。
エリザが二人に手を振ったその時、
「わわ……！もうお別れの時間みたい……！」
彼女の体が淡い光に包まれた。
徐々に浮き上がる自身を見回し、エリザはもう一度フェイルを見つめる。
そして、少しだけ名残惜しそうに夫がいるであろう扉へ視線を向けた。
音をたてる事も無く、エリザの体が内から光を増していく。
眩しさに目を覆っていた手を外せば、既にエリザの姿はどこにも残っていない。
「もう……行っちゃった？」
エリザがいた場所から目を反らすこと無く、不意にフェイルが口を開いた。
「みたいだネ」
ほら、とサンディが示した先にはどうやら星のオーラが浮いているらしい。
安心したような、寂しいような、
複雑な笑みのまま天使は涙を流す。
「本当の役目は……
“生きた”人間を助ける事なのになぁ……ッ……」
夜が包んだ町の中、
声もあげない彼女の滴が僅かな月明かりに照らされていた。
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CrazyBook(プロフ) - キキさん» すみません、未満警察とはなんでしょうか？ (2021年3月8日 20時) (
レス) id: 66a0a0e5f5 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» その他に未満警察に関して詳しいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - うーん・・・まずオチをイザヤールにして設定は作者の設定を参考して書いてみようかな？どの部分か・・・うーん・・・わからないです・・・ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - キキさん» 設定のどの部分が使いたいですか？ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - CrazyBookさん» うーん・・・ (2021年2月21日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年10月11日 23時
