天使の力 ページ30
フェイルside
ルイーダと共に村を出ていくリッカを見送り、ウチもウォルロ村を後にした。
ニードが彼女の宿屋を継ぐってのは不安だけどね。
ーへぇ〜……けっこー戦えるんじゃん
扇を振るい、魔物を薙ぎ倒すウチにサンディが手を叩く。
「これでも師匠に掠り傷は付けられるようになったから！」
そう言ったものの、サンディにはそれがどれ程凄いのか分からないようで、
ーへぇー……
と空返事をして先へ進んでしまった。
とにかく師匠に会うにも天の箱舟に乗らなきゃ。
ウチも歩くスピードを早め、サンディを追い掛けた。
ーん、入って入って！アタシの予想だと天使が乗れば動くから！
サンディに促され、後ろ扉を開けた天の箱船に乗り込む。
目に入ったのは全部金で装飾された箱舟の中。
目が痛くなるほどの金色は綺麗と言えるんだけど……
何も起きない。
「サンディ〜？何も起きないんですケド」
彼女の言い方を真似て見るも、それを気にすることなくサンディは
「あらら」
と呟いていた。
「おっかしぃな〜……天使が乗ったら箱舟ちゃんにエネルギーが行って飛べる筈なんだけど……」
そう言いながら彼女はガチャガチャと操縦機器をいじり始める。
「貴女がいじると壊れるんじゃない？」
そう茶化せば
「アタシは運転手だっつーの！」
と頬を膨らませた彼女が振り向いた。
と、
その目が大きく見開かれる。
ーおかしくね？
急に言われたその言葉に思わず
「は？」
と声が漏れた。
「ふつー、天使がこんなピンチの時って神様助けてくれるっしょ？ここまで何もないっておかしくね？」
……確かにごもっとも。
「ウチが翼と光輪なくしたからかな？」
冗談めかして言ったウチの台詞は
「それしかないっしょ！！」
と言うサンディの大声にかき消された。
「多分そのせいで神様はアタシ達を見つけられないのよ！どーすりゃアンタに天使の力が戻んのよ！？」
頭を抱える彼女はガンっと操縦席を足で蹴る。
と、
ハラッ……
そこについていた地図が床へ落ちる。
それは世界地図。
ジッと見るとウチらのいる場所に小さな光が点っていて、そこから少し行った所に大きな街があった。
……あ！
「ウチに天使の力を戻す方法あるよ！」
今度はサンディが
「は？」
と声を漏らす。
ー人助けして星のオーラを大量に集めたらどう？
それを聞いた彼女にウチは手を引かれるがままに天の箱舟を後にした。
目指すは例の大きな街、
セントシュタインだ。
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キキ(プロフ) - CrazyBookさん» タイトルと設定で苦戦中・・・ (2021年2月21日 16時) (
レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
YUMARU - これみたあと、ドラクエ9久々にやってみましたww小説見ていて面白かったです！(*^^*) (2020年11月1日 15時) (レス) id: 9536630108 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - 群青の田舎人さん» ありがとうございます！嬉しい限りです！亀更新かもしれませんが、気長に読んでください！ (2018年8月24日 20時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
群青の田舎人 - この小説を読んでドラクエ9引っ張り出してきましたwとても面白かったです！更新楽しみにしてます！(*^^*) (2018年8月24日 13時) (レス) id: 63b7e4717d (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - サリナさん» 勿論大丈夫です！占いツクールで書かれるのであれば、是非読ませてください！楽しみにしています！ (2018年4月12日 21時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月15日 14時
