そう簡単に出来るものじゃないんだよ。【青】 (ページ6)

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ころんサイド

こ「うわぁ人多いな・・」

風邪でも流行ってたのかな。

受付を済ませ、待合室に行くと、マスク越しに咳をしている人や、親に泣きつく顔が赤い子供などで、埋め尽くされていた。

これはしばらくかかりそうだな・・・

僕は受付でもらった紙に病状を記入すると、空いていた席に体をもたれかからせ、目をつむった。

○○○○○

「＿＿＿番でお待ちの青崎様ー、青崎ころん様ー」

僕の、名前？

ハッと目が覚めた。しばらく夢の中にいたために、体がふらつく。

「５６０号室が空いたので、そちらへどうぞ」

看護師さんについていき、診察室みたいなところに腰掛ける。

「えーっと事前に書いていただいた紙には、発熱、吐き気、それに、血痰・・ですか。
発熱はいつから始まりましたか？」

こ「えっと、３日前くらいからしんどさは感じていたんですけど、思いっきり熱が出たのは昨日からです。」

「そうですか。では、口の中失礼します。大きく開けてください。」

言われるがままに口を開け、細い棒などで色々調べられる。

もし重い病気とかだったらどうしよう・・・。僕が心配性なだけかな・・・

「あー、口の中での病気とかは見つからなかったので、血痰については風邪によって喉がやられてしまったのでしょう。飲薬と風邪薬を出しておくので、飲んでください。そして、なるべく話さないように。それではお大事に。」

こ「あ、ありがとうございます・・」

なーんだ。ただの風邪じゃん。

良かったけど、しばらく話せないのはキツイなぁ。

なーくんに相談しよ。

僕は血痰が思いのほか、重大じゃなかったので嬉しかった。

帰り道は、不思議と足取りが軽かった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

莉「あ、ころちゃんおかえりー！しんどくなかった？」

家に帰ると、ソファで寝ている莉犬くんに会った。

こ「うん、ただの風邪で、でも喉の奥？やられてるからしばらく話さないほうがいいって・・・。」

莉「そっかー。まぁ風邪で良かったよ。お昼ごはん一時ぐらいだからそれまで寝といたら？」

こ「起こしてくれると助かるー・・」

睡魔が襲ってくる・・・

やばい

慌てて部屋に戻ると、ベッドにダイブしてそのまま寝てしまった。