人生万事 塞翁が馬【はじめしゃちょーの畑】

雨効果 ページ31

結果として、だいちさんに家まで送ってもらった。

家の前で別れるとき「バイバイ」って明るく手を振ってくれただいちさん。


中に入ってすぐに、ドアにもたれるようにしてしゃがみこんでしまった。

いくら気にしないようにと優しくしてもらっても、1人になれば寂しくて怖い。
それにだいちさんにもきっと用事があったはずなのに、助けてもらうだけでなく、家にまで送ってもらってしまった。

悪いことは考え出すと止まらないもので、とことん気が重くなってくる。


「もーなんでこんなことになるかな…」


さすがに今回のことは気をつけていてもどうにも出来なかったんじゃないか

ここまで来ると、もはや運に嫌われてるようにしか思えない。
どうなってんだ私の人生……




ダメだダメだ
今日はもうお風呂入って寝よう

そんでもって、明日頑張ればとりあえず仕事はしなくて済む。


よし、モチベを上げて頑張ろう

そうしないと本格的に疲れて会社で暴れ出すかもしれない…






無駄にふかふかなベッドに入る

今は何も考えないようにしよう



私は深い深い眠りについた。




ーーー


「……朝……」



アラームに叩き起された私の顔は、きっと圧倒的疲労で酷いことになってると思う

ちゃんと寝たはずなのに、何故こんなにも疲れてるのか……



「……起きよ」



とりあえず体を起こして、カーテンを開く

今日は、雨。


こんな状態の時にこんな天気だなんて、尚更疲労に拍車がかかる。





「うわぁ……仕事したくなくなるわ…」



そんなことも言ってられないので、嫌々ながらも準備開始。

しかし、終始ぼーっとしてしまい結局家を出た時間はいつもより10分も遅い。



電車、ギリギリになっちゃうな…

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