人生万事 塞翁が馬【はじめしゃちょーの畑】

そういうStyleで。 ページ29

「でも、ほんとに用心してくださいね！？Aさん、女性なんだし美人なんだから、こんな時間に1人じゃ格好の餌食でしょ。」

「あ、えっと…はい………？」

「てか、なんで後つけられてるとき誰かに連絡しなかったの！」

「え、あ、そう言えば…」

「忘れてたなー！？もう。とにかく、今後こんな目に合ったら誰かに連絡すること！別に俺じゃなくてもいいし。」

「でも、迷惑じゃ？編集とかありますし…」

「全然迷惑じゃないです！」


分かりましたか！？分かりましたね！！？と念を押され、それ以上何も言い返せなくなってしまった。


「でもまあ、自分で言うのもあれだけど、よくアレで追い返せたな俺。」

「…」

「咄嗟の事だったからってのもあるけどさ〜。よく漫画とかドラマで見るような方法真似してみただけだから、効かないと思ってた笑」

「まあ、そう言われると確かに…」

「でももしかしたら次は効かないかもしれないし、やっぱり何かあったら俺たちを呼ぶこと！！」

「うっ…はい…」





なんか、凄い強制的な感じだけど、だいちさんの言うことは一理ある。というか今回の場合、だいちさんの方が正しい。



「ほんと、ご迷惑をお掛けしてごめんなさい…お詫びに何かお礼を…」


あれ、私最近お詫びしてばっかじゃない？




「え？あーいや、別にこれくらい迷惑のうちに入らないよ？」

「いやでも、やっぱり助けてもらったのには変わりないですし」

「んー、じゃあ、今度の休み俺にください。それで手を打ちましょう！！」

「今度の、休みですか…？」

「そー！今週末！あ、もしかしてもう予定入ってたりします？」

「いえ、予定は入ってないです」

「じゃあ良いですよね！詳細はまたLINEで！今日のところはとりあえずお家まで送ります。」



でも、と断ろうかと思ったが、まだストーカーがそこら辺を彷徨いているかもしれない。
ここは素直にだいちさんにお願いしよう…


「じゃあ、お願いします」

「あれ〜急に素直！いいですね〜じゃあ行きましょ！」

優越感っていう優越感→←なんとも恥ずかしい

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