人生万事 塞翁が馬【はじめしゃちょーの畑】

1人って怖い ページ27

どうも。Aです


急にごめんなさい。
誰か助けてください。


本当に急で申し訳ないのですが、結構真面目に困ってます。


とりあえず、事の顛末(てんまつ)をお教えします。




ーー


昨日、やふへゐさんとも無事に連絡先を交換し合い、眠りについた。


朝起きて、仕事に向かって普通に過ごして会社を出て、と

ここまではよかった。


なんならいつもより順調で、「あ、今日は何も無い日か」なんて錯覚してしまったのが運の尽き




今は帰り道。

そう、お察しの通り



「完全に着いてきてるよなぁ…」



人生初のストーカーとかいうやつです。







人生初とは言うものの、別に嬉しくも楽しくもない。
いや、むしろこんなの体験したくもなかった。



「どうしよう…早歩きしても着いてくるし、走ったら走ったで追いつかれた時怖いし…」

そもそもこのまま家まで行くのはやばい。

けど、行くあてもない。
どうしようか迷ってるうちにラーメン屋過ぎちゃったし、交番なんかハナっから反対側だから戻れば相手と対面するし。



もう、どうしろってんだ…つくづく自分の運の悪さには涙が出そうになる。
怖いというよりも呆れてしまう。


でもそんなこと考えている余裕もそろそろ無くなってきた。


どれだけ角を曲がっても、どれだけ足を早めても相手は着いてくる。
家はダメだと考えて歩いてると、知らない間に人通りの少ない道に出てしまった。

街灯もあまりない暗い道はより一層不安を掻き立てる。

さっきの呆れなんて今は少しも残っていなく、今は焦りと恐怖に支配されていた。




「はぁっ…はぁ……ああもうどうしよ……」


歩きつかれてもう足も痛くなってきた。


誰か


誰か助けてほんとに








最後の力を振り絞り再び早歩きを始めようとした矢先


バッ！と角から何かが現れた。




お互いスピードが着いていたため、接触は避けられなかった。






ドンッ




「いて。」

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