第6話 運命かしら、お姉さん! ページ7
乙女なら、誰もが1度は憧れるであろう運命という甘い響き。
登校中、街角でばったり。とか!
隣の席の子と恋に落ちたりとか!!
...まあお姉さんそんな甘酸っぱい恋愛もトキメキも経験してませんケド!
思わず自分がバージンを捧げる羽目になったクズ男の顔を思い浮かべ、思いっきり頭を横に振った。
ああ、でも...でも。
ときめいた相手が女の子って!!
私三十路のオバサンよ!?
お気に入りの淡いピンクのソファーの上、ネグリジェ姿の自分の膝にのせたココちゃんの頭を優しく撫でながらも、心はフィーバータイムだ。
はっ!ていうか私、ご飯食べてお風呂に入る前、とんでもない格好でココちゃん抱きしめちゃった!!
はー、やっちゃったな。
クッサイオバサンだと思われちゃったかな?
『うぅ...ココちゃ〜ん...!!』
「どうした?Aさん?」
うっ()
な、名前呼ばれちゃった♡
自分で自分をチョロい女だなぁと思いつつ、とりあえずは謝らなくちゃと思い唇をきゅっと結んだ。
(ちょっとだけお姉さんって呼んで欲しかった気もするケド。)
『ご飯食べる前に...ココちゃん抱きしめちゃったじゃない?...お風呂、入ってなかったから...く、くさかったんじゃないかと思って...。』
羞恥からか、真っ赤になった顔を隠すように両手で顔を覆うと、ココちゃんは上品に笑って言った。
「はは、かわい。Aさん寧ろいい匂いしたし、全然気になんなかったよ?」
『やだぁ〜♡ココちゃんお上手!』
予想の斜め上位をぶち抜いてくるココちゃんの返答にまた顔を赤く染めて天を仰いだ。
「Aさん、コッチ向いて。」
『えっ、ちょ〜っと待ってね〜!』
熱くなった頬を誤魔化すようにぱたぱたと顔を手で仰ぐと、深呼吸をしてココちゃんの顔を覗きこんだ。
『どうしたの...んっ、!』
その瞬間、ココちゃんの綺麗なお顔が近付いて、ココちゃんの少し掠れた桜色の唇が、そっと私の唇に触れた。
優しく触れるだけのキスに驚いて、目を見開くと目の前にココちゃんの切れ長の美しい瞳が見えた。
数秒、いや数分経つだろうか。
いつの間にか体を起こして、私を抱きしめていたココちゃんが唇を離すと真っ赤な舌で、ペロリと自分の唇を舐めてみせた。
『こ、こちゃん...??』
え、私。
ココちゃんに、ちゅー...されたの?
第7話 刺激が強いわ、お姉さん!→←第5話 ご飯ですよ、お姉さん!
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かじゅり(プロフ) - とっっても面白くて、ワクワクしながら読ませていただいています!もしよければ地獄の沙汰も金次第のパスワードを教えていただけませんか?すごく面白そうで読みたいと前から思っていて、、 (2022年3月23日 11時) (レス) id: e010c7cee2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - な、なんと可愛らしい夢主さんなのでしょう、、、、続きが気になります!更新再開の予定はありますか!?待ってます!頑張って下さい!! (2022年3月10日 1時) (レス) @page12 id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - にぃと。さん» コメントありがとうございます☺️頑張って猫かぶってる九井さん可愛いですよね〜!書いてて微笑ましくなっちゃいます。応援ありがとうございます!これからも更新頑張ります🥰💪 (2021年11月3日 21時) (レス) id: de8deeea81 (このIDを非表示/違反報告)
にぃと。(プロフ) - LIN Eまで女の子なりきってる九井さんかわいっ!投稿頑張って下さい! (2021年11月3日 17時) (レス) @page11 id: 6a4da30361 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - 林檎味のぶどうさん» コメントありがとうございます!これからも可愛い夢主ちゃんが書けるように頑張ります!☺️💕 (2021年10月27日 7時) (レス) id: 23ae126ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sea
作成日時:2021年10月4日 21時