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第3話 目が覚めたのね、お兄さん! ページ4


 
 
 
(九井side)


「...ん"。」


久々に、寝れた気がする。

寝ぼけながら、硬くなった体を伸ばすと、身体中が悲鳴をあげた。

...なんか、良い匂いすんな。
女物の香水、みたいな。


「...は、ここ何処だ。」


眠気が一瞬で飛んで、冷静になった。
拉致か、監"禁か?

勢いよく体を起こすと、周りを見渡した。


「女の部屋、か...?」


白を基調とした女らしい部屋に、思わず呆気に取られてしまった。

ドレッサーにベット、クローゼットに、姿見。
何の変哲もないただの一般人の部屋、みたいだ。


オレ、どうかしてたんだ。


ポケットに無造作に突っ込んだスマホもあったのに、部下に連絡もせず部屋から出て、廊下を進むと、生活音のするリビングであろう部屋の扉があった。

何も考えず、ただ無意識に扉を開けると、女が立っていた。


「ッ、!」


馬鹿か、オレは?

これが罠だったらどうする。
あの女に、殺されたら、殺、されたら。

...死んだら、どうなるか。

梵天の幹部、金庫番。
そんな肩書きを背負って、いままで組織の為に生きてきた。

ただ、金を稼いで。金が、必要で。金、金、金...。

ドアノブから手が滑り落ちた。

そうか、オレ、疲れたんだ。
今の生活に、仕事に、...人生に。

知らねぇ女の家で、それもリビングの扉のまえで立ち尽くす反社とか、笑えるぜ。

自傷気味に口角を吊り上げると、女がオレに気付いたのか、顔をあげた。


『あら、目が覚めたの、?』


...終わったな、オレ。
スクラップの前にこの女に殺されんのか。

クソみてぇな人生だったな。

最後の抵抗と言わんばかりに、オレはホルスターから銃を取り出すと、女に銃口を向けた。


「...、近づくんじゃねぇ。」


ホント、笑えるぜ。
 
 
 

第4話 弁解しましょ、お姉さん!→←第2話 張り切っちゃいましょ、お姉さん!



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かじゅり(プロフ) - とっっても面白くて、ワクワクしながら読ませていただいています!もしよければ地獄の沙汰も金次第のパスワードを教えていただけませんか?すごく面白そうで読みたいと前から思っていて、、 (2022年3月23日 11時) (レス) id: e010c7cee2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - な、なんと可愛らしい夢主さんなのでしょう、、、、続きが気になります!更新再開の予定はありますか!?待ってます!頑張って下さい!! (2022年3月10日 1時) (レス) @page12 id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - にぃと。さん» コメントありがとうございます☺️頑張って猫かぶってる九井さん可愛いですよね〜!書いてて微笑ましくなっちゃいます。応援ありがとうございます!これからも更新頑張ります🥰💪 (2021年11月3日 21時) (レス) id: de8deeea81 (このIDを非表示/違反報告)
にぃと。(プロフ) - LIN Eまで女の子なりきってる九井さんかわいっ!投稿頑張って下さい! (2021年11月3日 17時) (レス) @page11 id: 6a4da30361 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - 林檎味のぶどうさん» コメントありがとうございます!これからも可愛い夢主ちゃんが書けるように頑張ります!☺️💕 (2021年10月27日 7時) (レス) id: 23ae126ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sea  
作成日時:2021年10月4日 21時

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