梵天のワンコちゃん。【東京卍リベンジャーズ】

11発目 ページ15

※ 哀悧様リクエスト
※2話ぐらいあります


『あ、アレ食べたことあるワ。』


ココと水族館なう。
太客にもらったペアチケットで今日たまたま空いてたココとデートに来たのだ。


「んー...？イワシか。」


『ちっげーよザリガニだよ。』


「A...帰りに寿司食いに行こうな。」


やったーお寿司大好きー。

おニューのサンダルのヒールを鳴らして機嫌良く歩いていると、曲がり角に見覚えのある白髪を見つけた。


『おっ、イヌﾋﾟｯ...ん"ー！！』


「うるっせぇちょっと静かにしろ...！！」


コイツ...！！
イヌピーに話しかけようとした私の口抑えて曲がり角に引きずり込みやがった！！


『ふぁんふぃーすふぉふぉふぇるふ!(ワンピース汚れるだろ!)』


「マジで静かにしろ...！！てか今日は帰んぞ...！！」


余程イヌピーに会いたくないのか必死な顔して逃げようとするココ。

...あー、たしかイヌピーはココの元カレ(笑)か。


「A？...ココ？？なにしてんだ？」


あ、イヌピーにバレちゃった♡
というより気づいたら周りの注目かっさらってた。


『ココ、めっちゃ目立ってる。』


「お前...。帰ったら覚えとけよ。」


あ"ー...わりと怒ってんな。


　

▷


「ココ...久しぶりだな。」


「おう...イヌピー、久しぶり。」


場所が変わって水族館内のカフェ。
あの後流石に注目浴びすぎていたたまれなくなったよね。

せっかくだからと思ってカフェ来たのに、さっきの会話から一言も喋んないじゃん。


『もー、「久しぶり。」じゃねーよなんか積もる話とかねーの？？』


「オマエなぁ、１回黙れ？」


『は？？珍しく気ぃ使ってあげたのに！』


ココと口喧嘩してたら、急にイヌピーが笑い始めた。

私とココがビックリしてイヌピーをガン見した。


「お前らほんとに仲良いんだな。......ココが元気で、安心したぞ。」


「エッ。」


おっと？？
放心状態のココを肘でつつくと、ようやく喋り始めた。


「オ、レも。...イヌピーに久しぶりに会えて嬉しいよ。」


梵天じゃ見せないような辿々しいココを見ているとなんか面白い。

お互い生存確認みたいな会話ばっかりしてる。

私が一肌脱いでやるか！


『ね！イヌピー。良かったらココと水族館、回ってきてあげて！』


「はっ？おいお前...。」


『ココうるさーい！...ね。いいでしょイヌピー♡』


「オレは、いいけど。」


はいけってーい！！
お支払いはしとくからって言ってイヌピーとココをカフェから追い出した。

...よし、後つけるゾ〜！！


　

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