991 ページ19
「…なるほど、でも今の警戒体制じゃあ、ドンから盗んでもらうのは厳しいね…
何か…細い針金的なもので、ピッキングとかできればいいんだけれど…なんせ私は片手しか使えないし…」
普通の手錠と違って、鍵もかなりしっかりとしたモノだったし
よく小説であるような、安全ピン一つで開けるなんてのは無理だろう…
二人は手錠に近づいてどんな構造か確かめている
それを私は横から、鍵穴の位置を示した
「…本当だ、ちょっと大きいね」
「うーん、これじゃあ適当にヘアピンとか入れて外したりはできなさそうだなぁ」
ギルダが読んでいた本では、安全ピンではなくヘアピンだったらしい…
まぁ、どちらにせよ難しい
「…そう、それでAに一つ聞きたいことがあって」
「…聞きたいこと？なに？」
聞きたいこと…、なんだろう…
「…Aが記憶を失っている時のことだから、思い出せなかったら、無理に思い出さなくて大丈夫なんだけれど…」
そう言ってギルダは、過去に合った出来事を話してくれた
下見に行こうとした際に、ママは制御するためにエマの足を折ったそう
その夜に、私がレイとメスを持って現れて______
「え、なんで私メスなんて言う物騒なもの持ってきてんの？」
「…話すと長くなるよ、A」
私が、エマの骨折とメスについてどんな因果関係が存在するのか気になって尋ねるも、遠まわしにとりあえず続きを聞けといわれたので、黙って頷いた
「…でも、メスって医務室にしかないでしょ？
医務室には鍵がかかってるし、その時にはこのスペアキーも存在していなかった…
だから、どうやって入ったのか気になって、Aに聞いてってエマが言ってて」
……なるほど、なんでメスなんか持ってきたのかがとても気になるところだが、その前に医務室にどうやって入ったのか…
自身が体験してることなのに、何も思い出せないのが悔しくてたまらない…
「…だから、エマがAかレイにピッキング能力があったんじゃないかって…」
「…ああ、なるほど
その線はかなり可能性高いね…、多分レイじゃない？発信器壊す装置作るくらい器用なんだし、そのくらい出来てもおかしくないと思う
…私はそんな真似出来ないから、
仮に記憶がない2ヶ月の間に取得していたとしても、こんな状態だから、ピッキングなんて出来ないし」
多分、レイじゃないかな
そうなると、益々私を助けに来る役はレイが適任だと感じる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キーさん(プロフ) - すごく素敵な作品だと思いました！！続きがとても気になります！更新待ってます！ (2021年7月26日 22時) (
レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
あおい あお(プロフ) - 茉桜さん» わぁ！そう言って待っててくださってたのとっても嬉しいです(T . T) 待っててくださりありがとうございますm(__)m (2021年4月30日 7時) (レス) id: 6beefee80f (このIDを非表示/違反報告)
茉桜 - 更新きた！！まってました！！！ (2021年4月29日 21時) (レス) id: eb9aeee422 (このIDを非表示/違反報告)
あおい あお(プロフ) - 茉桜さん» 大変遅くなりました！今日から少しずつ更新していこうと思いますので、よろしくお願いします！ (2021年4月29日 13時) (レス) id: 41cbe0148b (このIDを非表示/違反報告)
茉桜 - 続き待ってます！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: e733f81bfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおいあお x他1人 | 作成日時：2020年10月23日 3時
