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私は、松葉杖をもって立っているエマの前に立ち、彼女を抱きしめる
「…エマごめんね、エマにはすっごく迷惑かけた
毎日の洗濯…、いつも鬼ごっこに誘ってくれたのに一緒に遊べなかったり…
ここ数ヶ月は色々あったから、あまり話せて無かったし
もっと、沢山お話したかったな…なんて思ってたよ」
「…Aッ、やだ…行かないで…」
「…ごめん、それはできない
でも、エマなら大丈夫だって思ってるよ
絶対に逃げてね」
私はそのまま抱擁を解き、笑顔でエマを見た
…そして＿＿
「レイ」
私は彼が座るベッドの前にしゃがんで、顔を覗き込む
「ごめん、レイ いっぱい嘘ついて
沢山面倒かけてくれた…
今日も始めてテストで満点取れたのも、レイのおかげだし
今まで気にかけてくれて、本当にありがとう」
…これ以上話したら、離れたくなくなっちゃう
そう思ったから、私は短めに切り上げて立ち上がり、トランクを持とうとすると…
「…行くな」
レイが右手首を掴んで私の動作を止めた
「…馬鹿、ママに呼ばれてるから行くに決まってんじゃん」
そう言って、手首を離してもらおうと、軽く振っても、一向に緩くならない…
……
私は再度屈んで、レイの顔を覗く
彼はわかってる筈だ…、もう逃げられないことくらい…
私は彼の絶望に等しい表情を見る
悪いことした…
レイだけじゃない、皆にもいっぱい嘘ついた…
本当に…ただの孤児院だったら良かったのに…
悔しいよ、こんなことしか出来なくて
私もできることなら抗いたかった…
シスターの分も生きたかった…
でも、後は二人が抗ってくれる
きっと、いまは辛いだろうけれど、
必ず諦めない、脱獄してくれるはず…
「ごめんね…レイ… ずっと好きだよ…」
私はそう言って、彼の顎を捉えて自ら唇を重ねた
…すると、驚いたレイは右手首の拘束を緩めたので、私は静かに外した
そのまま、静かに顔を上げて彼に笑いかけ、再びトランクを持つ
…彼はもう私を止めたりしなかった
扉まで行き、開く…
ノーマンが待ってる…早く行かないと…
「…じゃあね、エマ、レイ！ 大好きだよっ」
私は、最高の笑顔を二人に見せて、そっと扉を閉めた…
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あおい あお(プロフ) - れさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとっても嬉しいです！もっと魅力的な作品にできるように頑張ります(^^)/ (2020年10月21日 14時) (
レス) id: d4a24413d4 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 夢主ちゃんが魅力的で、とても好きです、、読みやすいですし、、とってもおもしろいです！これからも楽しみにしてます、、！頑張ってください！らぶです！！ (2020年10月21日 0時) (レス) id: aa6293ecb2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい あお(プロフ) - 我妻レイさん» ありがとうございます！！そのお言葉がとても嬉しいです、引き続き頑張ります( ´艸｀) (2020年10月20日 0時) (レス) id: f2491022db (このIDを非表示/違反報告)
我妻レイ - 続編おめでとうございます！！そうですね〜これから二期も始まるのが楽しみです！原作は終わっちゃったけど…頑張ってくださいね！(*^^*) (2020年10月19日 6時) (レス) id: 652a598782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいあお x他1人 | 作成日時：2020年10月18日 6時
