【ヒロアカ】田舎少女のヒーロー道【爆豪勝己】【切島鋭児郎】【轟焦凍】 (ページ23)

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泣きそうな顔ページ23

(教室戻ろう)

そう思い歩き出すと廊下の角で爆豪に出くわした。

『あ、・・・爆豪君』

思わず声に出してしまった。

(自分の演習に集中してて忘れてたけど、、何か思い悩んだそうだったよね、、それに過呼吸、、大丈夫かな、、？)

と思ったが爆豪は無言で水竜の横を通り過ぎた

『待って！』

と手を掴んでしまった。

(って引き止めてどうするんだべ！！！私！プライドが高い爆豪君に大丈夫？なんて言ったらまた怒らせちゃうよ、、、！)

水竜は何か話そうと話題を探す

が

なかなか言葉が出てこない。悶々と考えていたらいつの間にか爆豪が目の前にきていた。

『ひっ、、、』

反射的に悲鳴が出そうになった。

「お前、、半分野郎と、、、」

(怒鳴るんじゃなかった、、、まさか爆豪君から話題を振ってくれるとは、、)

ちゃんと会話するのは初めてだと思い少し嬉しくなった。

(ついでに爆豪君を見て奮い立ったって、緊張が吹き飛んだって言わないと！)

『半分野郎、、、って焦凍君だよね！！すっごく強かったよー。流石推薦入学だっただけ、、、』

あるね！と続けようとした言葉だったが爆豪の表情を見て水竜は言葉が出なかった。

爆豪の表情は見ている方が痛々しいほど弱っていて悲しそうな顔をしていたからである。

(え、、何でそんな泣きそうな顔してるの、、？)

『ば、爆豪く、、、ん』

そう名前を呼んだ瞬間は爆豪君は我に返ったように玄関に歩いて行った。

水竜はその場から動けなかった。

(どうしてあんな顔をしていたんだろう、、、)

しばらくすると爆豪が来た方向から緑谷がやって来た。

「あっ、、水竜さん！かっちゃん見てない？」

『あ、、、爆豪君なら、、さっき玄関に向かったよ』

「分かった！ありがとう！」

といい走り去って言った。

(やっぱりあの2人には何か深い因縁？か何かがあるんだな、、、っていうか教室、戻りにくいな、、、、)

ちょうど鞄を持っていたのでそのまま帰ることにした。