束縛された愛〜Ohkura〜

相談・・・ ページ17

大倉「Aさん！」


彼は私に寄り添った。


A「・・・・大倉さん・・・・」


小さい声で彼の名前を呼んだ・・・・・・・


大倉「Aさん・・・・なんで・・・・」


私は涙が止まらず、うまく話せなかった・・・・・・・


そんな私を彼はそっと抱きしめた・・・・・・・


温かい腕の中・・・・・・


ほんのりと香るシャンプーの匂い・・・・・・・・


私が求めていた彼の温もり・・・・・・・・


私は彼の胸の中で泣き続けた。


泣き続ける私を彼は一層強く抱きしめた・・・・・・・・


大倉「Aさん、部屋ではなしませんか？」


声が出なかったから、コクンと頷いた。


彼は部屋の鍵をあけると、私を入れてくれた。


部屋は少し散らかった感じだけど、結構整理整頓されていた。


大倉「ソファーで待っててください＾＾」


私はリビングのソファーに腰掛けた。


しばらくすると、彼はコーヒーを２つもってきた。


大倉「これどうぞ＾＾」


そういって、カップをそっと渡した。


A「ありがとうございます・・・」


彼は私の隣に腰掛けて、コーヒーを一口飲んだ。


そして、私に話し始めた。


大倉「Aさん・・・顔の怪我って・・・・・」


A「ただ転んだだけです＾＾ドジですから＾＾」


大倉「でもさっき・・・・・・・」


それからしばらく沈黙が続いた・・・・・・


私は一度深呼吸をして、彼に話した。


A「・・・・・DV・・・・・・です・・・・」


その瞬間、彼はこっちを向いた。


大倉「彼氏に・・・・・？」


A「・・・・・・はい・・・・・」


すると、Aの目に涙が溢れた。


大倉「そんな・・・・・・・」


A「それに、束縛もされてます・・・・・・・・・」


それから一つ一つ、彼に話していった。


無理矢理キスされたこと・・・・・殴られたこと・・・・・・・・


全部を・・・・・・・・・


話している途中は涙が止まらなかった。

彼は真剣に話を聞いてくれて、ずっと私のことを抱きしめてくれた・・・・・


それからも、ずっとずっと彼にいろいろなことを話し続けた。

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