飲み友に昇格 ページ7
あれからラインを交換して、時間があるときに一緒に飲みに行くようになった。
主に仕事の愚痴を吐き出して、飲んで、スッキリする。まぁ、安室さんは全然仕事の話しないし、私が一方的に話してる…に近いんだけど。
そのはずなんだけど、今日は少し違った。
「クッソ！」
だん、と力強くジョッキを机に置く安室さん。
こんな彼を見るのは初めてで、私は目を丸くする。
「安室さん珍しいね、どしたの？」
「はぁ…いや、探している男がいるんだが」
「え、それって探偵の依頼？言っていいやつ？」
「依頼ではなく個人的なものだ。心配するな」
それでその男が…
話を聞くに、殺したいほど大嫌いな男がいると。
で、ある男が、探している男が変装した姿なのではと、化けの皮を剥いでやろうと色々と策を講じて今日、実行したと言うのに、なんと探していた男ではなく。
しかし安室さんは絶対に探している男だ、きっと出し抜かれたんだ、あの野郎！と憤っていると…。
え、ごめん待って話についていけないんだけど。変装て、そんな、限度があるよね？声とかどうすんの？え？変声期？？何それ？変装マスク？？不自然さとか出ないの？変装技術ってそんな進んでるの？怖い。
「なるほどね〜って、安室さん飲みすぎじゃない？大丈夫？」
「問題ない。と言うか、飲まないとやってられないんだ！」
「おお…本当に珍しい…」
顔は徐々に赤みを帯びてきているけれど、言葉も意識もはっきりしているし…まぁこのままでもいいか。
「…いつも思っていたが、Aは酒が弱いのか？いつもあまり飲まないよな」
「うん？まぁもともと弱いって言うのもあるけど」
「身長も胸も小さくて年齢確認されるもんな」
「だまらっしゃい童顔。年齢確認はお互い様だろうが。そうじゃなくて…友達に言われてんの」
「なんて？」
「…私は飲みすぎるとキス魔になるから、特に男性がいる飲みの席では気をつけろって。」
「は」
そう、私はある程度酔うとキス魔になる。しかも記憶はしっかりあるから個人的にも飲みすぎると地獄なのだ。
女だけの飲み会なら、頬にキスするぐらいだしまだ良い。ちゃんと頭の中で口にキスしてはいけないとわかっているらしい。
ただし、男性にそれをするとその気になる人が多いのが問題だった。
「頬にキスしちゃう私が一番悪いんだけど、なんで男の人はすぐヤル気になっちゃうのかね？」
「ああ…まぁうん、なるだろうな」
「えー…男って…」
「いや、Aが悪い」
「そうだけどさ」
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ねむ - 『触れられない』で安室さんが送らずにその場で別れたのが切ないけど大人な感じが解釈一致すぎます！！！夢主ちゃんも魅力があり、2人の掛け合いも好きです。 (2023年2月10日 1時) (
レス) @page8 id: 0b072b8240 (このIDを非表示/違反報告)
nao0824hito(プロフ) - 更新楽しみにしてるっす！ (2020年10月10日 19時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく読ませて頂いております。沖谷ではなく、沖矢ではないでしょうか？これからも楽しみにしております。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 507dd71bb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2019年8月16日 10時
